円安相場の背景と、現金保有のリスクとは

kitada_20211021

こんにちは、北田です。

先週は、日本株、米国株、
そしてドル円市場でも大きく上昇した相場
となりましたね。

ただこれをリスクオン相場として、
素直に喜んでいいのかは疑問が残ります。

現在は世界的にエネルギー不足に陥っており、
原油や天然ガスの高騰により、

あらゆるものの価格が
これから高騰する動きとなってきています。

日本でも先日、イオンが
「年内は値上げをしない。」と宣言しました。

これは裏を返せば、
年明けには値上げをするということになります。

原油価格等の高騰から、輸送コストが上がり、
各社が価格に転嫁せざるを得なくなってきています。

またさらに、
半導体不足の影響から、

例えば先日Appleが、
iPhone13の生産台数を1000万台減産すると発表し、

またトヨタでも、
生産台数を減産させることを発表しました。

そして、今年の冬は、
厳しい寒さになることが予想されており、

電力不足等の懸念、
また半導体不足による
暖房器具の不足等も懸念されています。

そんな中でのインフレということになりますと、
景気悪化の中での物価の高騰ということですので、

正確には、
スタグフレーションの状態
なることが予想されます。

※スタグフレーションとは、不況にもかかわらず、
世の中のモノやサービスの価格(物価)が
全体的に継続して上昇することです。

円安相場の背景

このような状況で、
ドル円市場の上昇を分析してみると、

これはドルが買われたというよりも、
円が売られたことによるドル円上昇
見ることができます。

ユーロドルやポンドドルでは、
さほど大きく下落はしておらず、
むしろ上昇しており、

逆にユーロ円やポンド円等、
クロス円は全体的に大きく上昇しています。

このことから、ドル買いというよりも、
円売りによる、ドル円の上昇だと
判断することができます。

ドル円の上昇に関しては、
アメリカの11月のテーパリング開始決定観測、
そして日米の金利差等が真っ先に思い浮かぶでしょうが、

ただ先週は米国債利回りが下落していても、
ドル円は上昇していましたので、
大きなドル買いが起きたとはやはり考えにくいでしょう。

では、なぜ円がそこまで売られているのか?

逆説的になりますが、
「円を買う理由が無いから。」
が正確な答えではないでしょうか。

日本売り、すなわち円売り
という発想もできそうですが、

それでしたら株価が大きく上昇している
説明がつきません。

「円を買う理由が無い」とは

それでは、なぜ
「円を買う理由が無い」のでしょうか。

現在特に大きく買われている通貨は、
ポンド、豪ドル、カナダドル、ノルウェークローネ等の、
原油価格の高騰により恩恵を受ける国の通貨です。

順番に見ていきましょう。

ポンドに関しては、
北海ブレント原油(希少性の高い高品質な原油)が
2018年来の高値まで上昇しており、

また2022年まで3回の利上げ観測等も
浮上していることから、
ポンド買いとなっています。

豪ドルに関しては、
シドニーで100日ぶりのロックダウン解除が行われ、
今後の経済正常化に向けた動き、
そして原油の高騰により買われています。

カナダドルも、
OPEC(石油輸出国機構)と
OPECプラスに対する原油増産拡大要請を
サウジアラビアが拒否したことで、

WTI(希少性の高い高品質原油)原油先物価格が
82ドル台まで上昇したことで、
カナダドルが買われています。

またノルウェークローネも、
北海ブレント原油価格の高騰により、
大きく買われています。

またさらには、
ロシア株やインド株もここ最近大きく上昇しており、

日本でも決算シーズンで、
良好な数字を各社が相次いで出してきていることで、
日本株も買われている流れとなっています。

そんな中で、「円」という通貨を
買う理由が全く無く、

世界中の投資家は円を売り、
各通貨や株価に流れていっていることが分かります。

原油需要の高まりによる、通貨の保有リスク

これから冬になっていくに連れ、
原油の需要はますます高まることで、
この流れは今後も続くと予想されます。

世界では、二酸化炭素削減の観点から、
石油石炭の使用を減らし、
再生可能エネルギーの使用を高めていたところ、

電力不足等の影響で、逆に石油石炭の使用量が
増えている現状もあります。

そしてこのような状況の流れを見ると、
円という通貨を大切に銀行に預けていても、
それ自体がリスクであるということに気づくかと思います。

ここ最近の原油価格の高騰、
そしてインフレは省いて考えたとしても、

世界ではおおよそ平均すると、
年平均2%くらい物価上昇しており、
これは同時に通貨の価値が下がっていることを示しています。

有名なシーゲル博士の200年チャート
を見ても明らかなように、
通貨が一番価値が下がっています。

Jeremy
出典:株式投資第4版(ジェレミー・シーゲル/日経BP出版)

これは200年前に、
通貨や商品、原油、国債、株式に投資をした時に、

現在どれが一番価値が上がっているのかを示すものになり、
逆に一番価値が上昇したのが株式になります。

通貨を銀行に預けて眠らせているということは、
どんどんと価値が下がっている資産を、
持ち続けているということになります。

特に日本ではほぼゼロ金利ですので、
価値が下がっている資産を、
損切りもせずに持ち続けていることと同様になります。

逆に資産家の人達は、
現在、自分の資産をどういった形で持っておくのが
最適かということを常に考え、

金や国債から原油に移動させたり、
あるいは株式に移動させたり等、

価値が上がっているものに
常に移動しながら資産を増やすようにしています。

普段FX等の短期売買をしていると、
どうしても、利益確定売りをして
現金化したいという発想になってしまうかと思いますが、

やはり資産を増やすには、
現金化にこだわらずに、

自分の資産が増えていくであろう資産に
常に変えるという発想をしていくことで、
資産価値が大きくなっていきます。

今回の原油価格の高騰、また物価の上昇によって、
大きく資産を増やす人もいる一方、

逆に現金主義の人は、
物価の高騰で生活が苦しくなるだけになってしまいます。

実際に日本でも、
ガソリン価格の高騰、そして小麦等の穀物、
またあらゆる生活必需品が既に値上がりしており、

今後もますます多くの人にとっては
生活が苦しくなっていくでしょう。

今後生活が苦しくなって、
これを新たに発足した岸田政権に文句を言っても、
残念ながら政治家が解決できる問題ではありません。

原油価格の高騰や、インフレ、
スタグフレーションを止めることは当面できません。

自分の生活を守るのは、やはり自分自身しかありません。

ですので、いつまでも現金主義でいる考えを改め、
資産をどのような形で置いておくのか?

という視点で見ていく必要が
これからはより重要になっていく時代になっていきます。

そしてより最適な資産に移し替えていく為には、
現在、世界中のお金がどこからどこへ移動しているのかを
考えていく必要があります。

現在は明らかに円から、
他の資産へ移動しているのが現実です。

こういった視点で、日々のニュース等を見ていくと、
おのずと自分の資産をどうしていていけばいいのか
分かるようになってくるでしょう。

また今後も様々な情報を発信していきますので、
その中で、現在はどこに資産を置いておくべきか、
そういったことを考えながらお読みいただけると、
また新たなヒントになっていくのではないかと思います。

以上、何か参考になれば幸いです。

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