「買えば下がる、売れば上がる」時は “○○”を意識せよ

こんにちは、須藤一寿です。

いつもご覧くださり、ありがとうございます。

今回は「相場の七(?)不思議について」
お話したいと思います。

七に(?)を付けたのは、ほかの七不思議と同じように、
相場の七不思議にもきっちりとした定説がないどころか、

不思議が七つあるかどうかさえ怪しいからです(笑)。

ただ、

多くの人が感じている不思議が幾つかは確実にあるので、
今回はその不思議の一つを取り上げてみようと思います。

値動きは○○で捉えよ

今回紹介する相場の七不思議は、

【買えば下がる、売れば上がる】というものです。

あなたも、

「誰かに見張られているんじゃないか?」
 と感じるくらいに、

相場が全く逆方向に動いたという経験、
ありませんか?

これは、多くのトレーダーが
経験したことがあるのではないでしょうか。

「いや、そんなことないよ?」という人も、

その不思議を既に乗り越えたのであって、
過去に幾度かは経験していると思います。

この【買えば下がる、売れば上がる】という不思議、
何か曖昧な、ジンクス的なものではなく、

実は技術的な理由が存在しているとすれば、
興味深いですよね。

これはあくまで私見なのかもしれませんが、
須藤は次のように考えています。

買えば下がる、売れば上がる理由・・。

それは、

値動きを“線”で追っているから。

1つめの不思議は、値動きを“バンド”で追うようにすれば、
解消するでしょう。

横文字が苦手な方に向けていうと、
値動きを「帯(おび)」で見るということ。

上がるにしても下がるにしても、
チャートは必ずジグザグに動いています。

ですので、横向きにせよ斜めにせよ、
値動きというのは「帯(おび)」状になっています。

広い狭いもありますが、必ず幅を持ったバンド、
つまり帯状で動いているのです。

上がっている下がっているという
「向き」自体は、

皆そこまで見誤ることはないと思います。
見ればわかりますので…… 

問題はタイミングで、
買いで間違いではないけれども
一旦上がり切ったところで買ってしまう、

売りの局面ではあるけれども
一旦下げ切ったところで売ってしまう、

それで、

次は逆向きのターンが来るということが
起こっているのだと思います。

それで、買えば下がる、
売れば上がるとは言うものの、

まったくのハズレであることは稀で、
損切りするかしないかという辺りで
元の流れに戻るので、

多くの場合「向きは合っていたのに」
というあの悔しさにつながるというわけです。

ポイントは”エントリーのタイミング”

こういったわけで、技術的に言えば、

「買えば下がる、売れば上がる」を
たくさん経験するトレーダーは、

おそらく
常にブレイクアウト型のエントリーを
意識しすぎて

エントリーのタイミングを
間違えている可能性が高いでしょう。

ブレイクアウトを意識すること自体は
間違いではありませんが、

そこで焦りが出てしまい、
ブレイクアウトした瞬間にエントリーすると、

結果的に帯の中で高値掴みになってしまいます。

そうではなくて、

買う場面だなと思う時は、
帯のできるだけ下側まで待って買う、

売る局面だと感じる時は、帯の上側で狙う、

一般に言うところの押し目買い、
戻り売りを意識すればよいわけです。

こうすれば、
七不思議1つめの呪縛からは、
大体解放されるでしょう。

参考にしていただけましたら幸いです。

今回もお読みくださり、
ありがとうございました。