成果に繋げるための「自問自答」と「ポジティブ思考」

「投資で生きる」をご覧の皆様、こんにちは。

TAMURAです。

今もなお、コロナ蔓延による自粛など、我慢が強いられる現状が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナが発生し始めて1年と数ヶ月が経ちますが、未だにウイルスが収まる気配はなく、その危険性をしっかりと認識した上でコロナに感染しないこと、そして感染させないことに気をつけていきましょう。

この状況に臆することなく、日々、目の前のことに集中し努力するのが大切です。

それでは、FXで成長するために重要なマインドと思考について、本日もお伝えしていきますね。

高勝率で、損失を出さない方法

今回は、以前いただいた「ある質問」にお答えする形で、ご説明をしていきます。
その質問は以下の内容です。

「トレードで高い勝率をキープしながら、損失回避する手法はあるのでしょうか?」

こうした質問に対し、さっそく私の考えをお伝えしてしまいますと、「そのような都合のいい手法は、ほぼあり得ない」となります。

実際のところ、短期だけなら実現可能ではあるでしょう。
しかし、中期・長期では通用しない手法になってしまいます。

なぜ、高勝率を目指しながら、損失回避する手法が非現実的なのか。
それは、FXには以下のような傾向があるからです。

  • 勝率が高い=1トレードの利益額は少なくなり損失額は大きくなる傾向。
  • 勝率が低い=1トレードの利益額は大きくなり損失額は小さくなる傾向

さらにFXは、このようなトレードオフの関係(両立しない関係性)も成り立っています。

  • 損小利大
  • 損大利小
  • リスクリワード(平均損失:平均利益)

いま、FXの傾向と関係性について並べましたが、先ほどの質問をくれた方などはよく、トレードオフの関係から考え始めて、ロジックに対して過度な認識の偏りを持つことがあります。

具体的には、以下のような内容ですね。

■必ず、損小利大でリスクリワード1:2でなければならない。
■必ず、損大利小で勝率90%以上でなければならない。

勝てるトレーダーを目指すのであれば、こうした「◯◯でなければならない」といった固定概念をそのまま使うのではなく、それぞれの優位性を柔軟に取り入れていくことが大切です。

つまり、1つのロジックに完璧を求めるのではなく、トータルバランスが重要であり、複数の手法を使ってポートフォリオを組むのです。

そのようにリスクヘッジを整えることこそが、安定的な資産構築のカギとなるでしょう。

勝率、損失だけに左右されないために

各種、ロジック内容の偏りなどがありますが、そうした状況を踏まえても、共通して注目すべきポイントは絞られます。

例えば、エントリーなどの判断時に重要となる数値の1つとして、以下の判断ポイントがあります。

「リスクリターン率」=「純益÷最大ドローダウン」

※純益とは、利益と損失の金額を合計したもの
※最大ドローダウンとは、行ったトレードの中で中で最も大きな損失額

要するに、利益と損失のバランスを考慮し、トレードの判断時に活用するものですね。

ただし、この数値を参考にするのであれば、大数の法則の観点から十分な取引回数があることが前提になります。

※大数の法則とは、数学の定理のひとつ。試行回数が増えれば増えるほど、ある事柄(トレードで勝つこと)の発生する割合は一定の値に近づくといえる。

そうした前提を踏まえて、リスクリターン率が高ければ、少ないリスクで大きな利益を得られると考えられます。
逆にリスクリターン率が小さければ小さいほど、リスクが大きいといった意味ですね。

リスクリターン率が「1未満」だった場合はそもそも論外なんですが、“これ以上であればいい”といった具体的な基準はなく、自分なりの基準を必ず設けておくことが重要です。

この考え方を根底に置いておけば、過去に最大ドローダウン付近でマイナスになった場合であっても、使っている手法が高いリスクリターン率を示しているのであれば、その回復力を根拠に安定したトレードが可能になります。

だからこそ、目の前の短期的な結果だけではなく、中期長期での資金管理を維持しながらトレードをすることが大事になりますね。

負けトレードが続いた時に実践すべき「自問自答」

さて、中期・長期的目線で考えたトレードが良いとは言え、やはり負けるトレードが続いた時は、その結果によって心が乱されますよね。

ですが、負のスパイラルに飲み込まれて、ただイライラしているのはダメ。
そこで重要なのは、文句や不満による違和感をきっかけにトレードを考えることです。

つまり、以下のような、自問自答を常に実践することです。

  • なぜ?
  • 違和感があるのか?
  • どうすれば?
  • 解消していくことができるのか?

こうした疑問からアイデアが生まれ、時に大きなヒントに気づくきっかけとなります。
だからこそ、こうした問いを大切にしながらトレードも楽しんでいきましょう。

極端なこと言いますが、トレードの勝ち負けを考え過ぎてはいけません。

仕掛けから手仕舞いまで、ただただ根拠に基づいたトレードをしているだけで、愚直に行動をすることが大切です。

そうした継続的行動の先に見えた結果が利益となり、その努力による成果は後からやってくるもの。

つまり、目先の勝敗で一喜一憂するのではなく、まずは最終的に利益に繋がる「プロセス」に集中していくことです。

その過程においての意識は、短絡的に考えるのではなく、あくまで「自己の目的や目標」が軸であって値動きに奔走されぬよう、淡々と地に足をつけていくのがポイントです。

そうした目標に向けた日々の努力を継続するためには、抽象的ですが「どうすることが幸せに繋がっていくのか」という価値基準を持っていることも大事です。

将来に対する構想や人生設計も含んでいるので、行動にブレがなく、情緒も安定しており、一時の感情に任せて逆上したり破滅的な行動に出ることも減ります。

人生の軸を考えてない方は、後先を考えずにその場しのぎだったり、感情のままにキレたり、行き当たりばったりで損したりしがち。
感情の起伏が激しいのは自己との内省が足りておらず、精神が成熟していないためなので、トレードでも成果を出しにくいと言えます。

そのように自分の軸を持つことと同じくらい、懸念・拒絶・恐怖などの感情による動揺を防ぐためにも「準備&検証」が大切なんですね。

淡々とトレードを実践しながら負けが続いた時には、過去の言い訳をしたくもなりますが、それでは推進力が落ちてしまうものです。

他責思考ではなく、自責を強く意識して、不満があれば自らを変えて解決していきましょう。

さらに、新しいことにチャレンジしていくことで、自らの隠された才能を開花させるきっかけにもなりますし、経験値が増えればできることの幅が広がります。

失敗を恐れて歩みを止めることは、現状維持を意味するのではなく、それは退化であるといった認識を持ちましょう。

その挑戦の意識を持ち、日々のトレードから、そうした精神やマインドを養ってみると良いと思います。

成果に繋がる検証には「ポジティブ思考」が必須

最後に、なかなか続けるのが大変ですが、成果に出すためには必須となる “ 検証 ” についてです。

かなり面倒なことを地道に継続検証できる方は、その緻密な経験が確固たる自信となり、大きな壁にぶつかっても決して怯むことはないでしょう。

そうした自信と共に培った信念が、目標・目的達成の為の原動力となります。

さらに、余計な思惑心理に惑わされたとしても、しっかりと自己成長するための選択ができるでしょう。

地道で大切な日々の検証時は、基本的にポジティブ思考であることが重要。
それは、メンタルが強いことを意味し、一時的に落ち込んだとしても回復が早いです。

ここでのポジティブは、短絡的な楽観思考ではなく、前向きな未来志向。
どんな問題が起こっても、自分で解決できるという自己信頼感は、検証の数字以上に重要です。

そして、検証において、経験回数にも比例するため、チャレンジ意欲が大切です。

さらに「なんとかなるさ」ではなく「なんとかする」といった意志が、前向きな検証となり、成果を引き寄せます。

ここまで、検証がもたらす自信、気持ちの持ちようについて話してきましたが、その検証を通して、少しずつ自分の判断軸をしっかりと持っていくことが重要です。

リスクを深く理解して少しだけ愛すること。
トレードは勝って驕らず! トレードは負けて腐らず!

時節柄、くれぐれもご自愛ください。

■楽しんでやりましょう
■客観視していきましょう
■わかないところは何度も見直しましょう
■ロジック内容も大事だが考え方に固執しましょう
■先ずは足元を見てから星空を眺めるようにしましょう
■希望を語りましょう
■挑戦をしていく心を見失わないようにしましょう
■自身の価値観を大切にしていきましょう
■能力の差ではありませんから信念をもっていきましょう

行動・検証・失敗・学ぶ・継続を心に留め、絶対に諦めない。
意気自如で相場と向き合い、意気軒昂で心と向き合う。
冷静と情熱を忘れぬように一緒に頑張っていきましょう。

それでは「一行三昧」(1つの修行法を一心に.励むこと)
ということで、また次回よろしくお願い致します。

TAMURAより

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