オリンピック中に大きなトレンドが出た通貨ペア

2021年8月19日

こんにちは、藤田昌宏です。

8月に入り、「夏枯れ相場」や「お盆の閑散相場」とも呼ばれる時期になりましたね。

先月7月を振り返ってみると、MLB(アメリカ大リーグ)のエンゼルスで活躍している大谷翔平選手のホームラン競争が話題になりました。

トレーダーとプロスポーツ選手は、ストイックな部分をはじめ、さまざまな共通点があると考えられています。
私たち個人投資家も、プロフェッショナルさを学んでいきましょう。

さて、まずは、2021年7月は為替市場の月初来の騰落率を見ていきます。

参考:トレンドを知る指標「騰落率」から見た通貨の動向

2021年の7月1日から月末時点での各通貨の強弱は、スイスと円が最も強く、ユーロとドルは変わらず、豪ドルは最も弱くなっています。

左から強い順に並べると、『スイスフラン>円>ユーロ>>豪ドル』といった順番ですね。

さらにこれを数値にして見ていくと、以下の順位になります。

  • 1位スイスフラン2.07%
  • 2位日本円1.28%
  • 3位ユーロ0.03%
  • 4位豪ドル-2.01%

通貨ペアに直してみると、豪ドル/スイスや豪ドル/円の下落が目立っており、その影響でトレンドが発生していました。

このままのトレンドを維持した場合、オリンピック閉会式が2021年8月8日を予定していますので、オリンピック中はスイス高、円高、豪ドル安だったということになりそうですね。

ちなみに為替市場の傾向やアノマリーとして、4年ごとに行われるオリンピック年を取り上げることもありますので、チェックしておきましょう。

続いて機関投資家の思考を探っていくと、彼らが豪ドルを売っている理由はとてもシンプルですね。
その理由は、コモディティ市場の木材や鉄鉱石が下落しているからです。

それらに加えて、ビットコインの軟調さもあると考えています。

これらの情報から実際に、どういったトレードをしたのか見ていきましょう。

アメリカ政策金利後

売りエントリー
※トレードロジックはスマプロorスマリタになります。今回はスマプロロジック(固定利食い20pips)

上の図で、表示している通貨ペアは豪ドル円であり、15分足に設定しています。

注目ポイントは、不確定要素を少なくするために見ていた、青色長方形で示したアメリカ政策金利後ですね。

また表示している赤い矢印は、詳細は省かせていただきますが、ある一定の法則とデータに基づいて発生する仕組みとなっています。

この局面では、2か所で売りエントリーをして、合計40pipsの利益を獲得しています。

FXの特徴であるレバレッジを活かしたトレードも可能ですが、私は堅実に利食いすることを心がけています。

今後の戦略としては、データと経験則から総合判断すると円高、スイス高、ドル高の変化に注目したいですね。そしてユーロ安、豪ドル安にも目を向けたいところです。

また、プロ視点で注目している通貨ペアは、豪ドル/円、豪ドル/ドル、豪ドル/スイスといったところでしょう。

今回の内容を踏まえ、8月も注目通貨を選定してからトレードに臨んでいきましょう。

次回も、プロが注目しているポイントからヘッジファンドの手口、さらには実際のトレードを共有させていただきます。