損切りは“根拠”の少し外側に置くべし

いつもご覧くださり、ありがとうございます。

続けて「相場の七(?)不思議」について
お話したいと思います。今回は3つめです。

不要な損切りを避けるためには

3つめは、損切りした途端に反転して戻って来る
というものです。

これは昔から言われている
「投げたら底」などと明らかに通じるところがあるでしょうね。

下落相場を耐えに耐えて、でもいよいよ辛抱できなくなって
ポジションを手放すと、そのラインが下落の底で、
そのあとは、いきなり上昇を始めてしまった・・。

というわけですが、これに近いですね。

現代のデイトレードではそこまで深刻に
含み損を抱えることはないかもしれませんが、
現象としては身に覚えがあるのではないでしょうか?

もうお分かりの人にとっては別に不思議でも何でもなくて、

これはつまり、自分の注目していたラインが、
他の多くの市場参加者と一致していたために生じる現象でしょう。

自分があるラインに注目して、そこに損切りを置いていた。

つまり、そのラインは他の参加者にとっても
意味のあるラインだったので、力が働いたというわけです。

従って、この現象に関しては、実は喜んで良いわけで、

他の多くの参加者も注目していたラインと
自分の注目していたラインがズレていなかったことを意味します。

そして、この度は反転して来たので勿体ないように感じますが、
そこで攻防があったことは確かなので、

一つ間違えば大きく突き抜けて
損失がさらに拡大していた可能性があったということですね。

ですので、あまり深刻に考えることはないと言えるでしょう。

むしろ、自分が損切りや利食いを置いているラインで、
目立った市場の反応が無い方が問題です。

他の参加者の見方とズレているということですからね。

ひとつだけ、不要な損切りをできるだけ避けるために
できることはあります。

これは簡単で、実際の損切り位置を、損切りの根拠にするラインより
少し外側に置くという方法で回避することができます。

損切りの根拠にするラインというのは
他の市場参加者も意識しているラインであり、
攻防が複数回起きる可能性があります。

そこで、あまりピッタリに損切りを置きますと、
攻防の度に不要な損切りにあってしまい、

最終的にはポジションを刈られるだけ刈られて
相場が反転するという状況に直面しやすくなってしまいます。

それを避けるために、根拠にするラインから、
実際の損切りを少しだけ遠くに設定しておきましょう。

それでも損切りになって、なおかつ反転されたら…… 
それは仕方ありませんね(笑)

相場ではそういうこともあります。

ということで、相場の七不思議は、表向きは不思議であったり
理不尽に感じられたりする現象が多いのですが、

実は相場を少しずつでも知っていくと、
市場心理が大きく関わっているものが本当に多いですね。

また気が向きましたら、残りの4つも取り上げてみたいと思います。

参考にしていただけましたら幸いです。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。