相場がちょっとイジワルに感じられる時の「真相」

こんにちは、須藤一寿です。

今回もご覧くださり、
ありがとうございます。

今日のテーマは、
相場の約束事である

【 確認 】という現象

について取り上げます。

この現象、知らないと
「相場に騙された!」と感じてしまうのですが、

実は別にイジワルしているわけではなく、
相場の世界における約束事なのです。

市場の総意で、再び挑戦するための条件

早速ですが、【確認】というのは
どういうものなのでしょうか。

たとえば、こんな感じです。
下の画像をご覧ください。

丸印が付いたV字に落ち込んだ部分、
教科書通りのダウ理論だけが頭にあると、

「近くの安値を切り下げたのに何で急に上げ始めるんだ! 騙された!」

そんな風に感じられると思います。

この画像では、後ろの結果が見えていますが、
リアルタイムだと理不尽な切り返しに思えるかもしれません。

しかし、この動き、
わかっている人には「ああ、あれね」という話であって、
まったく特別なことではないのです。

相場には、【確認】という現象があって、
直近で注目度の高いサポートラインやレジスタンスラインを
再度試すという動き
をすることがあります。

最近では「リテスト」と呼ばれることのほうが多いかもしれません。

上の画像では、「1.3050」というラインを
確認しにいったと考えられます。

一時的に上昇を消しましたが、
既に基調の圧力が上向きだったこともあり、

この1.3050付近を確認後、
基調の上向きに流れが戻った結果、
上昇が継続しているという場面です。

この【確認(=リテスト)】には一つ重要な条件があって、
それは「相場が活況の時に起きる現象」であるという点です。

つまり、たくさんの参加者が居る中で
いわゆる“市場の総意”が機能している時に
出現しなければならないということです。

時間帯でいうと、やはり
ロンドンタイムやニューヨークタイムです。

また、注目度の高い指標発表直後というのも条件を満たします。

おそらく多くの方が既にご存じかとは思いましたが、
万一しっかり意識できていないと、

いつまでも相場のことをイジワルと感じたまま、
真意を掴めないことになってしまうので、今回取り上げてみました。

ご参考になれば幸いです。
お読みくださり、ありがとうございました。