金融政策決定会合とFOMC間近!円とドルの今後はいかに⁉

2023年4月27日

こんにちは、北田です。

ついに明日、4月28日(金)に植田新総裁下で
初の日銀金融政策決定会合が開かれます。

私たちにも馴染み深い
「円」に大きな注目が集まると共に、

来週にはFOMCが待ち受けているので、
世界の基軸通貨となる「ドル」にも
同様に注視しなければいけません。

そこで本日の記事では、
円とドルをメイントピックとして取り上げ、

直近の世界経済の動向から
トレードに大きく関わる主要通貨が

今後、売りなのか?買いなのか?

も、合わせて解説していきます!

円とドルの今後の動向について

先述しましたが、明日はいよいよ、
植田新総裁下で初の日銀金融政策決定会合が開かれます。

これまでの植田総裁の発言では、

「大規模な金融緩和策を継続することが望ましい」

と述べていたり、国債買い入れに関しても、

「2%の物価安定の目標を実現する為に実施している」

と、述べているので、
今回の会合で金融政策が変更される
可能性は低いと考えています。

また日本の株式市場を見ても不動産関連銘柄では、
昨年の12月の日銀による長期金利の変動許容幅の
拡大時に下げたものの、

それ以降は下げ止まっており、
直近ではむしろ上昇している相場となっています。

金利上昇局面では、不動産の価格は下がり、
不動産業としてもマイナスに働くことから、

市場関係者は、今回の会合で
即座に政策変更が行われると考えていない人が
多いということが分かります。

アメリカの経済状況

逆にアメリカの不動産関連銘柄は上昇しており、
5月4日のFOMCで25bpの利上げをした後は、

暫くは利上げ停止になる、ないしは
利下げに転じるのではないか?

という思惑から、
先行して買われている状況になっています。

また今週は既にブラックアウト期間に入っており、
FRB関係者からの政策金利に関しての具体的な発言は
報道されないことになっていますので、

FOMCまでは、大きな目線では
様子見ムードのような相場となりそうです。

そして年内利下げがあるかどうかに関しては、
景気後退がどこまで進むのかが大きく左右しそうです。

また直近の指標データの米ベージュブックでは、
最近の経済活動に大きな変化は無いものの、

労働市場のひっ迫が緩和されたとのことで、
物価上昇が鈍化したことが示されました。

一方、先月のSVB破綻等により、
家庭や企業では貸出額と融資需要が減少しており、
今後も信用供給が減少すると予想されることから、
銀行の貸出基準が引き締められることが考えられます。

そうなると、企業や個人としてはお金が借りにくくなり、
消費が減ったり、また企業活動が縮小することが考えられます。

ただ、このことに関して先日イエレン財務長官は、
与信の制限に関してはFRBの追加利上げの
代わりになる可能性があるとも述べており、

今後さらに利上げをする必要が
無くなるという見方もできます。

また4月NY連銀製造業景気指数は
予想に反してプラスになったものの、

4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は
予想外に大幅なマイナスとなりました。

その上で今週は、
27日の1-3月期GDP速報値や
28日の3月PCEコア価格指数が注目されます。

GDP速報値では成長率は鈍化されると見ていますが、
さらに予想を下回れば景気後退懸念が強まり、
ドル売りとなるでしょう。

またPCEコア価格指数では鈍化することが予想されますが、
予想より高い数字となれば利上げ観測が強まり、
ドル買いとなるでしょう。

来週のエントリーポイント総まとめ

では以上のことを踏まえて、
主要通貨ペアの動向をお届けします!

米ドルについて 売り?or買い?

答え:年内の利下げがなければ買い

解説:来週のFOMCに関しては、
25bpの利上げが大方の見方ですが、

その後、市場では「年内に利下げに転じる」という考えが
今だ多い状況ですが、これに対してFRBがどのようなガイダンスを
出してくるかが注目されるでしょう。

利上げ停止とはするものの、
年内利下げは考えていない等の発言や示唆があれば、
ドルは買われることになるでしょう。

ユーロについて 売り?or買い?

答え:利上げされれば買い

解説:ユーロに関しては、
5月4日のECB理事会が意識されて売買されるでしょう。

予想では50bpの利上げとはなっていますが、
ECB関係者は、インフレ退治に積極的で、

今回の利上げ後もさらなる利上げの可能性が示唆され、
ユーロは買われやすい展開となると考えています。

欧州では現在、賃上げを求めるデモやストライキ、
またフランスでは年金改革に対してのデモが発生しており、
これの元々の要因はインフレですので、

なんとしてでもインフレを抑える
政策をしてくることが予想できます。

ポンドについて 売り?or買い?

答え:買い

解説:ポンドに関しては、
先週、副首相が辞任したこと等で、
一時ポンドが売られる場面もありましたが、

CPI、PPIともに高い数字が出たことで、
今後も積極的な利上げ政策を推し進めていくことが考えられますので、
他の通貨と比べてポンドは買われやすい展開が続くでしょう。

豪ドルについて 売り?or買い?

答え:どちらともいえない

解説:豪ドルですが、
RBA議事要旨では25bpの追加利上げも検討されており、
利上げ停止に賛成した人と反対した人の割合は
僅差だったことが明らかとなり、

今後の利上げ再開の思惑から、
豪ドルは少なくとも売る方向へは
ポジションメイクはし辛いでしょう。

まずは26日の1-3月期消費者物価指数に注目で、
鈍化した数字が出て来なければ、
利上げ再開への思惑が進むでしょう。

NZドルについて 売り?or買い?

答え:どちらともいえない

解説:NZドルですが、
1-3月期消費者物価指数では6%台まで低下しており、
インフレピークアウトの見方が広がり、
利上げ減速の思惑が広がりました。

今週に関しては26日の3月貿易収支に注目です。

カナダドルについて 売り?or買い?

答え:どちらともいえない

解説:カナダドルに関しては、
3月消費者物価指数での数字がさらに鈍化し、
政策金利を下回る水準となりました。

BOCはさらに年内にはインフレ率は3%台を達成するとも述べており、
カナダドルは今後も買うことは難しい展開となっていくでしょう。

週末に発表されたカナダ小売売上高は
予想を上回ったものの、自動車が悪化しており、
カナダドルは売られる相場となりました。

今週は28日の2月GDPに注目です。

まとめ

ということで、各通貨の状況を見てきましたが、
やはり今後は日銀金融政策決定会合や
FOMCが注目されていくでしょう。

同時に現在はアメリカでも
日本でも決算シーズンとなっています。

決算内容でも、景気後退がどのような状況なのか、
また原油価格や資源価格の高騰が
どれほど企業の収益を圧迫しているのか、

雇用はどのような状況なのか等も
明らかになっていきます。

特に日本では本決算を迎える企業が多い時期ですので、
一波乱あることが予想されます。

日本では来週はGWで長期休暇ですが、
日本市場が休場の時は特殊な動きをすることもあり、
注意が必要だと考えています。

以上、何か参考になれば幸いです。

『北田夏己公式メルマガ』無料登録フォーム

ファンダメンタルズを利用できれば、FXで勝つことは難しくありません。
とはいえ、何から学べばよいのか、どうやって利用すればよいのか分かりにくいですよね。

その悩みを解決するのが、『北田夏己公式メルマガ』

利益に繋がるような、最新のファンダメンタルズ情報の入手方法をご提供しているほか、あなたのご質問に直接お答えするコーナーもご用意しています。

テクニカル分析はもちろん、ファンダメンタルズ分析も使いこなせる本物のFXトレーダーを目指したい方は、ぜひ『北田夏己公式メルマガ』にご登録ください。

【免責事項】

無料メールマガジンは、当社に関するご案内の他、投資一般等に関する情報の提供を目的としたものであり、有価証券の購入、保有または売却について助言または勧奨するものではありません。また、無料メールマガジンに含まれる情報は、投資助言を目的としたものではありません。そのため、当無料メールマガジンは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供しません。また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告も行いません。なお、無料メールマガジンに記載された有価証券または投資戦略は、すべての投資家にとって適切なものであるとは限りません。投資を行われる際は、関係書類等をご覧になり、またお客様の投資目的、財産の状況および税務上の取扱いを検討した上で、ご自身の判断で行うようお願い致します。

北田夏己のオススメ講座

357戦352勝、勝率98.5%を叩き出し、
プロも絶句した”世界一カンタンなFXの稼ぎ方”を無料公開しています。

ローソク足だけで利益を生み出すチャンスを見抜き、
勝つことが当たり前のスタイルで、
一気に億万長者へ突き進めるでしょう。

本気でFXで成功したい方は、下記のページをぜひご覧くださいね。

グローバル