FX取引を行える『証券会社』とは何か?

2021年7月2日

FXをやっているほとんどの方は、『証券会社』でFX専用口座を開設し、入金をしてからトレードを行い始めます。

ただ口座を開設する前に知っておくべきは、そもそも証券会社とは一体どのような会社なのか、ということ。

そんな些細な疑問も即解決してもらうべく、今回の記事では『FX取引を行える証券会社』について解説していきます。

あなたもこれからFXを始める前に、必ず証券会社を選ぶことになりますし、ぜひここで「証券会社の特徴」と「証券会社選びのコツ」を覚えてくださいね。

そもそも証券会社とは何か

証券会社とは、トレーダーと取引所の間に立ち、通貨ごとの売買の取り次ぎを行う会社のことです。

勘違いされがちですが、証券会社自体が「FX取引の場」を開いているわけではありません。
証券会社はあくまでも、トレーダーの注文を受けて、その内容の通りに共通の市場で売買を行っている仲介者なんです。

証券会社の仕組み

少しイメージしにくいと思うので、別の例えで考えてみましょう。

頭の中で、“テレビ”を想像してみてください。ABCテレビ局のチャンネルでは、いま、ドラマ番組が流れています。これは、別の部屋、別の家でも同じように、ABCテレビ局をつければ、同じドラマ番組が流れているはずです。

ある人の持っているテレビは、小さくて視聴しにくいものかもしれません。別の人のテレビは買ったばかりの新品で、ハイクオリティな映像になっているかも。でも、流れてくる映像や音は、同じものが流れてくる。

この例え話は、番組そのものが「相場」、テレビ本体が「証券会社」にあたります。

テレビ(証券会社)によって、テレビ番組(相場)の受け取り方に差が生まれる。これこそが、証券会社と相場の関係性であり、証券会社を選ぶ必要がある理由です。

どんな証券会社を選べばいいのか

さて、先ほどは“テレビ”を例に、証券会社の役割や相場との関係性を解説しました。実際には「証券会社によって相場がよく見えない!」なんてことはまずあり得ないので、その点はご安心ください。

しかし、もちろん証券会社の違いによって、使える機能や性能が異なることはあります。シンプルにわかりやすいところだと、証券会社ごとにさまざまなキャンペーンを打っている場合がありますね。例えば、トレードの回数などに応じて楽天ポイントやPayPayボーナスがもらえたり、FXをしているだけで食品がもらえるような面白い証券会社もあるんですよ。

また、今後のトレードそのものを左右するようなポイントもありますので、ここからは具体的な「証券会社選びのポイント」について解説していきましょう。

チェックポイント1:サポート体制は充実しているか

FXを始めて間もない方だと、分からないことがどんどん出てくるはず。
今はまだどんな疑問にぶつかるか想像がつかないかもしれませんが、いざ疑問が浮かんだ時、相談先がないと困ってしまいますよね……。

だからこそ、サポート体制が充実している証券会社を選ぶのは非常におすすめです。

ちなみに、証券会社には国内の会社と海外の会社がありますが、サポート体制が充実しているのは圧倒的に国内の証券会社です。

詳しくはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

チェックポイント2:MT4が使えるか

そして、MT4が使えるかどうかも、証券会社を選ぶ際にチェックしたいポイントです。

MT4とは、ロシアのMetaQuotes社(メタクォーツ社)が開発した、非常に高性能なチャートソフトで、世界中のトレーダーに愛用されています。

証券会社によってはオリジナルのチャートソフトもあるのですが、FXを長く続けるならMT4は使いこなしておきたいところ。

その大きな理由のひとつは、MT4以外ではオリジナルのツールを使えない、という点にあります。

証券会社のチャートソフトは、他のツールを入れることがそもそもできないので『投資で生きる』で公開したサインツールも使えません。FXを学ぶ中で、いずれ出会うことにある自動売買システム(EA)も、もちろん使用不可です。

そのほか、MT4については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

チェックポイント3:スプレッドは狭いか

スプレッドとは、取引する時に証券会社に払う手数料のことです。証券会社側にとって利益にあたるのが、このスプレッドですね。

日本の証券会社だとスプレッド0.1~0.5pipsの場合が多いです。pipsというのは値動きの単位で、このあとの学習で詳しく触れるので今は気にしなくて問題ありません。

ここでは、「0.1~0.5pips」という範囲のスプレッドが多いということだけ覚えておきましょう。

スプレッドが5pipsとか、10pipsといった単位で設定されている証券会社を見かけたとしたら、一度立ち止まって検討してみてください。

チェックポイント4:通貨ペアの種類は豊富か

取引できる通貨ペアの種類も証券会社によって異なります。
FX初心者の方であれば、ドル円やユーロ円など、メジャー通貨同士の組み合わせでトレードすることがほとんどだと思います。

メジャーな通貨ペアは、ほとんどの証券会社で取り扱っているので問題ありませんが、FXに慣れてきてマイナー通貨でトレードしたいと思うこともあるでしょう。

狙う通貨ペアが増えれば、それだけ稼ぐチャンスも増えます。

なので、例えば『投資で生きる』ロジックが5つの通貨ペアを推奨しているという理由で、それさえ揃っていればいい、みたいな選び方ではなく、ぜひ各証券会社の通貨ペアの豊富さにも注目してみてください。

まとめ

今回は、証券会社について解説してきました。

証券会社選びに失敗してしまうと、あとから別の証券会社で口座開設しなければいけません。
余計な手間とストレスを感じることになってしまうので、この機会にしっかり吟味しながら証券会社を決めましょう。

今回ご紹介したポイントを意識しながら証券会社を選べば、まず失敗しないと思いますよ。
ぜひ、あなたの快適なトレード環境を、証券会社選びから整えていきましょう。