“だまし”を回避するには、一旦待ってエントリーすべし

いつもご覧くださり、ありがとうございます。

さて、今週はFOMCもあり、
そろそろ大きな相場が来そうな予感がしますので、

こんな時にこそ、相場の「ダマシ」を
回避するコツについて、
ご紹介していこうと思います。

みなさんは、こんな教えを聞いたことはありませんか?

「良い手を見つけたら、もっと良い手を探しなさい」

これは相場の格言ではなく、
チェスの世界において有名な格言なのですが、

相場の世界でも大いに役立つと思っています。

刻一刻と値を刻むリアルタイムの相場に面していると、
今が特別な時であるという錯覚を起こしてしまい、

狙っていたラインを超えた瞬間に、
「ブレイクした!」と思って飛びついたら、
価格が逆行して大きな損を抱えることも少なくありません。

これはどういうことかと言うと、

集中すればするほど、
小さな動きにも、つい反応してしまい、
大口投資家等による、“相場のだまし”に
引っかかってしまうというもの。

「今を逃すわけにはいかない!」という、
焦りにも似た心理が引き起こしてしまう現象ですね。

ロジックを学び、トレードスキルをある程度身に着けた
理性的なトレーダーでさえ、

勝利から遠ざかってしまうことが多いのは、
人間特有のこの心理のせいであると私は感じています。

エントリーに関して言えば、
遅れるよりも、早過ぎて見当違いであることの方が
圧倒的に多いように思いますが、皆さんいかがでしょうか?

価格が大きく伸びるブレイクアウトポイントを狙う
「ブレイクアウト手法」は、
世界中のFXトレーダーから高い関心を集める投資手法です。

しかし、実際の相場は
その手法のセオリー通りになるほど単純ではありません。

ですから、自分が立てたシナリオ通りの動きが、
数十分後や数時間後、あるいは数日後、
ひどい時には数ヶ月後(笑)にやって来た、

という経験をされた方も、多いのではないでしょうか?

結果的に方向の見立ては当たっていたわけなので、
完全に外したわけではないと強がってはみても、

相場はタイミングが命なので、
仕掛けた時に逆に動かれては、負けは負けなのです。

もちろん、「ここだ!」と思って入って、
的中することもあるのでそこが余計に悩ましいですね。

入らないとチャンスは取れない…
でも慌てて入ると逆に失敗するかもしれない…

では、こんな悩みを抱えた時にどうしたらよいのか。

そんな時に役立つのが、

「良い手を見つけたら、もっと良い手を探しなさい」

という、今回の格言なんです。

簡単に言うと、「しっかりと確認を取ってトレードしましょう」
という意味ですね。

しっかりと確認を取る、と聞くと、
難しそうに感じてしまうかもしれませんが、
心配する必要はありません。

なぜなら、相場そのものが、一旦戻って来てからとか、
一旦逆に振って大事なラインを確認してから、
本命の方向へ向かうという動きをすることが多いからです。

つまり、ブレイクアウト直後には飛び乗らず、
落ち着いて「押し目」や「戻り目」を待ってから、
エントリーしてみたり、

長期トレンドと同じ方向にブレイクアウトしたときだけ、
エントリーするように心がけましょう、というだけなんです。

相場は大衆心理を反映していますから、
いきなり一方へ弾け飛ぶような相場は、滅多なことでは来ませんので、

「どうも自分はいつも“だまし”に遭ってしまうなあ」という人は、
試験的に1回目のチャンスを敢えて逃すようにしてみてください。

それで結果的に助かったということであれば
シナリオを立て直せばよいですし、

当初の見立てのまま、2回目のチャンスが訪れた場合、
そちらで入るようにすると、案外以前より精度が上がるものです。

これはどの時間規模のトレードでも当てはまりますから、
デイトレでもスイングでも同じことが言えます。

参考にしていただけましたら幸いです。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。