ロジックは万能にあらず。通用しない相場もあることを肝に銘じよ

いつもご覧くださり、ありがとうございます。

今回は、トレードにおける「ロジック」について、お話ししたいと思います。

ロジックとは相場に合わせて使うもの

まず「ロジック」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

おそらく、トレードの世界に足を踏み入れた人は、
何やら機械的な代物を思い浮かべることが多いと思います。

これが別に間違っているというわけではなく、
むしろ言葉の本来の意味から言っても、

ロジックというからには、ある程度カチッと定まったもの、
明確なルールと呼べるものでなくてはなりません。

問題は、その “ カチッと感 ” をどの程度のものと捉えているかであり、
誤解していると落とし穴にはまります。

特にここ近年は、トレードのロジックそのものが商品化される側面を持ちますから、
二言目には「再現性」という言葉が付きまといます。

すると、寸分の遊びもないガチガチの数式のようなものが、ロジックとして相応しい
といったイメージを持たれることでしょう。

ここで言う “ 遊び ” とは、
いわゆるハンドルの遊びのような、意図的な緩さ・融通のことですね、

本来、活きた相場に対応するには、ロジックにもそういう “ 遊び ” の部分、
一般に言うところの、裁量で対応できる部分が不可欠です。

まったく単純な規則の羅列を機械的に当てはめるだけで勝つ、
“ 旋盤でモノを削る ” ように相場で勝つことはできないのです。

それができれば、相場の世界はとっくの昔に成立しなくなっています。

相場には「ロジックが通用する・しない」の2種類がある

では、裁量が必要となる、ロジック通りにいかない時とは、
具体的にどんなケースかというと、

「相場が理屈通りに動かない場合」です。

誤解のないように申し上げておきますが、
規則性の強い、再現性の高いロジックが無駄であると言っているのではありません。

そういうものが十分通用する相場もあります。

ただ、相場には2通りあって、理屈通りにいかない、
ロジックを機械的に当てはめることができない相場もある
という事実も理解しておく必要があって、

そういう場面では、相場の理不尽さに腹を立ててもムダであり、
その時々に対応した、人間らしい判断が必要になるのです。

また、得てしてそういった相場ほど、大相場になったりするので、
チャンスを捉えるうえで、経験や学習は無駄にはならないのです。

そういうわけで、相場の世界が成立している間は
まだまだ人間の出番があるので、

ツールやEAといった道具も使い方次第であって、
そのために自分自身の鍛錬も続けておいて損はないということですね。

「何事もバランス」というのは、
やはり相場の世界でも当てはまると須藤は考えています。

人間らしさも大切に―

参考にしていただけましたら幸いです。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。