情報に流されず、市場の動きを“正確に”読み解く方法
こんにちは、北田です。
本日の記事は4月10日執筆時点での
見解になります。
桜も満開の時期となり、
暖かい季節となってきましたね。
さて先週は注目されていたFOMC議事要旨が公表され、
イベント通過の安心感から
一旦はドル円は下落し、株式市場はやや反発しました。
しかしながら、前回のFOMCでの0.25%の利上げは、
ウクライナ情勢の不確実性によるもので、
それが無ければ0.5%の引き上げにしていたことが
明らかになったことや、
ハト派で有名なブレイナード理事や、
セントルイス連銀のブラード総裁等から
相次いでタカ派的な発言が出たことで、
再度ドル円は上昇に転じ、週を終えました。
さらにFOMC議事録では、住宅ローン担保証券(MBS)の
売却の検討もされているとのことで、
住宅市場を引き金に景気後退入りの懸念も出てきており、
株式市場は日米ともに下落した相場になりました。
現在、景気後退を示す国債の逆イールド現象が起きており、
投資家達もなかなか思い切ってリスクオンの方向へは
傾き辛い状況が続いています。
ただ、この逆イールドが起きると
景気後退が起きるという図式ではなく、
正確に言うと、現在多くの投資家が
将来景気後退入りすると考えているから
逆イールドが起きているというものです。
逆イールドとは長期金利と短期金利の数字が
逆転してしまうことを言いますが、
現在短期金利の方が高く、長期金利のほうが
低くなってしまっているということは、
直近ではFRBによる利上げが繁栄されているものの、
長期的に見たら、インフレがおさまらず
金利が高いという状態になってしまい、
これにより景気後退が起き、
FRBとしてはいずれ利下げをする時期がくるだろうと
考えられているので、
長期金利のほうが低くなっているという
現象が起きているのです。
このことにより、株価が冴えない動きを
しているということになります。
ただこれは当然、今後、
投資家の見方は変わってくる可能性もありますので、
逆イールドが発生したら、景気後退入りする
という方程式で覚えるのではなく、
なぜ逆イールドが発生しているのかを考えることで、
正確な市場参加者の心理が読み取れるようになります。
米ドルについて
その上で各通貨を見ていきますが、
まずはドルに関しては、5月にFOMCを控えており、
まずはこれが意識されて動いていくでしょう。
日本ではGW中でのFOMCとなりますので、
少し異例な動きとなりそうですが、
これに向けて、今後ドルの売買が行われていくでしょう。
そして、それに先立って12日に
米消費者物価指数が控えています。
前回、前年比で+7.9%という数字が出てきましたが、
市場予想に対してどのような数字が出てくるのかによって、
今後のFRBの政策が
さらなるタカ派となるかどうかが決まってきますので、
数字によっては大きくドルの売買が行われるでしょう。
また14日に発表される新規失業保険申請件数ですが、
先週は16.6万件と予想外に減少し、
1968年来で最低の数字となりました。
さらにこれに対して
パウエル議長が労働市場のひっ迫を指摘しており、
今回もさらに低い数字が出てくれば、
さらなる金融引き締めの後押しとなり、
ドルもさらに高値を目指していくことになるでしょう。
日本円について
次に円に関してですが、
先月黒田日銀総裁が円安容認をし、
連続での指値オペを実施したことで、
大きく円が売られることになりましたが、
先週は、最近の為替変動はやや急過ぎるという発言や、
岸田政権の悪い円安対策の可能性も浮上し、
一旦は円が買われる方向に動きました。
日本では7月に参議院選挙が控えており、
6月には公示の予定ですので、
今月中辺りには、岸田政権の
新しい資本主義政策とは具体的に何なのか、
また物価上昇、円安対策のための
緊急総合対策が発表される可能性があり、
これ次第では円が大きく買われる可能性もあります。
またこれは噂ベースですが、
岸田政権がこれ以上の円安に向かわせないために、
ステルス介入をしている可能性もあり、
いずれにせよ、さらなる円安は岸田政権にとって、
好ましいとは思っていないということは
頭に入れておいたほうが良さそうです。
ユーロ・ポンドについて
次にユーロに関しては、
先週ラガルド総裁がコロナの陽性反応が出てしまったということで、
一時ユーロ売りに触れる場面もありましたが、
業務に支障は無いとのことで、ユーロ売りは収束しました。
そして14日にECB政策金利発表が控えています。
今回も据え置きとなることが予想されていますが、
早期の利上げ観測も浮上してきており、ラガルド総裁の声明によっては、
タカ派と捉えられ、ユーロ買いに触れる可能性もあります。
先週の生産者物価指数では、過去最大の伸びを記録しており、
やはりタカ派の内容になる可能性は高いと言えます。
次にポンドですが、
現在イギリス経済は堅調に推移しているものの、
BOE内では早期の追加利上げに否定的な意見が多く、
現状でポンドを思い切って買っていく必要は無いと考えています。
まずは5月のMPCに注目です。
オセアニア通貨について
続いて豪ドルですが、
先週は金利据え置きとしましたが、
利上げ時期が早まる見方が広がり、
豪ドルが大きく買われました。
14日に雇用統計を控えており、この数字によって、
さらなる早期の利上げの後押しとなるような数字になった場合は、
より豪ドル買いとなりそうです。
一方NZドルに関しては、13日の政策金利発表で、
4会合連続での利上げとなることが予想されています。
ただし、今後の利上げ幅に関して、
0.25ではなく、0.5とするようなことが示唆された場合は、
NZドルの買いに振れやすくなるでしょう。
ということで各通貨見てきましたが、
現状は、ドルや豪ドルが大きく買われており、
反面円が大きく売られている状況です。
当然この流れは今後変わる可能性もありますが、
実際にトレードをしていく際は、今どの通貨が一番買われ、
どの通貨が一番売られているかを見極めていくことで、
一番大きく利上げが狙える通貨ペアにたどり着くことができます。
今週も様々なニュースで相場が動いていくと思いますが、
ニュースをしっかりと読み解き、トレードしていくと良いでしょう。
以上、何か参考になれば幸いです。
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