FXの世界三大市場の特徴とは

2021年7月22日

FXは数ある投資の中でも、平日24時間いつでも取引できるのが特徴のひとつ!

しかし、24時間いつでも同じ相場の動きをしているわけではありません。
私たちが朝起きて、昼間に働いて、夜に帰ってきて眠るように、世界中の各国でもさまざまな時間が流れています。

その中でも主に相場が動きやすいのが「世界三大市場」と呼ばれる為替市場が開いている時です。

というわけで今回はそもそもなぜ「いつでも取引可能なのか」に言及しながら、実際の取引する時間帯ごとの特徴についても迫っていきます。これからFXを始める方は必ず最後までご覧くださいね!

24時間取引について

あらためて、FXは土日を除く平日24時間いつでも取引が可能です

証券会社の営業時間によって多少異なりますが、一般的には月曜7時から土曜7時までの取引が多いようです。もちろん祝日であってもトレードできます。

株式投資の場合は市場が開いている時間が「9:00~15:00」と限定されてしまうので、その点から見てもちょっとしたスキマ時間でも取り組みやすい投資ですね。

また、スマホアプリでも取引できるので、Webにさえ繋がっていれば「いつでも」「どんな場所でも」トレードできる。
だからこそFXは、お仕事や家事に忙しい方にも人気を博しているんですね。

なぜ、24時間取引ができるのか

ちなみに、なぜFXは24時間取引することができるのでしょうか?

その理由は、FXの取引が世界中の市場で行われているから。

主要な国の市場も、平日の日中に動いています。
例えば、東京市場の取引が始まり、夕方に終わるわけですね。1つの国だけならそれで終了となるわけですが、その頃には欧州で朝が訪れ始め、ロンドン市場の取引が活発になっていきます。

その後はニューヨーク市場、オセアニアのシドニー市場と活動していく時間帯が移り、そして再び東京市場がスタートします。

サマータイムとは

ちなみに、ここで紹介した画像の時間は、サマータイムになると1時間早まります。

サマータイムとは、夏期になると時計の針を繰り上げる制度のことで、夏時間ともいいます。
日本ではまだ採用されていませんが、欧米諸国ではすでに広まっているシステムです。

実施期間は、3月第2日曜日から11月第1日曜日まで。
逆に、冬期間は11月第1日曜日(米国時間)からとなります。

ちなみにこの、夏時間と冬時間。なぜわざわざ分けていると思いますか?

このシステムを導入している国の主な目的としては、「太陽の出ている時間帯」を有効に利用するため。

だから「冬時間」が標準時間で、「サマータイム」(夏時間)が少し早まっているという認識になるんですね。
具体的には、時間が早まった分、冬時間よりも早く仕事に取り組んで、夜は余暇の時間を長く持つことができるようになります。

世界の三大取引市場の特徴

先ほどお伝えしたとおり、24時間どこかしらの市場は開いているわけですが、その中でも特に大きな国の市場が開いているほど、相場全体が大きく盛り上がります。

それがこの、「ロンドン」「ニューヨーク」「東京」の市場が開いている時間帯です。
通称「三大取引市場」といわれていますね。

さらに、それぞれの市場が開いているタイミングによって、相場の動きにも特徴が見られるので、1つずつ解説していきましょう。

東京市場(9:00~17:00)の特徴

東京市場はロンドンやニューヨークと比べて、基本的に値動きが穏やかです。
初心者にとっては、大きな損をせずに取引が行えるのでオススメといえるでしょう。

よく取引される通貨は、日本円の絡んだ通貨です。
例えばドル円、ポンド円、ユーロ円などですね。

また、9時55分になると、各金融機関がその日に提示する基準レートを決めるのですが、このタイミングは多くのトレーダーが注目しているので、活発な取引が行われることがあります。

ロンドン市場(18:00~2:00)の特徴

世界1位の取引量を誇るのが、ロンドン市場です。
その最大の特徴は、欧州系通貨(ユーロ、スイスフラン、英ポンドなど)ペアの変動が激しくなること。

また世界中から、多くの金融機関やヘッジファンド、個人投資家が参加するので、値動きが活発になる傾向があります。
その変動に追いつけないうちは避けたほうがいい時間帯といえるでしょう。

中でも、ニューヨーク市場と重っている時間帯(21:00~24:00)は取引がより活発になります。
さらにこの時間帯は、経済指標も多く発表されるので、その意味でも気をつけたほうがいいですね。

ニューヨーク市場(21:00~6:00)の特徴

続いて訪れるニューヨーク市場の時間も、参加者の多い時間帯で値動きは活発です。

また、アメリカの重要な指標発表が出るのもニューヨーク市場の間が多く、場合によっては相場が荒れることもあります。

ただ値動きが大きいということは、トレンドも発生しやすくなるということなので、慣れてくればコンスタントに利益を得られるチャンスは訪れるでしょう。

まとめ

FXは世界中で取引が行われているため、24時間取引が可能です。
そのため、なかなか時間を作れない方でも投資を行い、資産を増やすチャンスがたくさんあります。

しかし、いつでも同じようにトレードしていいわけでもありません。
今回ご紹介した、時間帯によって変わる相場の特徴を理解しておくことも重要でしょう。

FXはこのように状況に合わせて、リスク管理をするが大事になってきます。
少しずつ意識しながら、トレードしていきましょうね。