【体験談】トレーダーが避けるべき「間違った時間の使い方」
こんにちは、須藤一寿です。
今回もご覧くださり、
ありがとうございます。
4月は新生活のシーズンですが、
この時期から専業トレーダーに
転身する、という方も、
いるのではないでしょうか?
そこで、本日のテーマは、
専業トレーダーとして、
新たな一歩を踏み出そうとしている
個人投資家に向けて、
絶対にやってはいけない「間違った時間の使い方」
について、
それにまつわる、
ひとつのエピソードを
紹介したいと思います。
脱サラ専業トレーダーAさんの「体験談」
これは私の友人であり、
専業トレーダー「Aさん」の話です。
Aさんは、
サラリーマンとしての
本業を持ちながら、
しばらく兼業トレーダーとして
活動していました。
投資に関する勉強も熱心でしたし、
本業で忙しい中、トレードにも意欲的でした。
その甲斐もあってか、
それなりに利益が上がるようになってきたので、
思い切って脱サラして
トレード一本でやっていくことにしたのです。
そうです、
Aさんは晴れて、
兼業トレーダーから
“ 専業トレーダー ”へと
ジョブチェンジに
成功したのです。
会社勤めから解放され、
時間はたっぷりあるし、
もちろんある程度、
利益が上がる計算も立っている。
何者にも縛られない、
自由な時間を使い、自由に稼ぐ、
素晴らしい、
第2の人生がスタートした、
そのはずでした。
ところが、
専業トレーダーを始めた途端に、
これまで安定して上げてきた利益が、
まったくと言っていいほど不調で、
全然、勝てなくなってしまったのです。
「いったい何が悪かったのか、
その時は全然わからなかったんだけどね。
冷静に分析したら分かったんだ」
Aさんはその時の不調の原因を
しっかりと分析し、あるひとつの結論に達したそうです。
「時間が、あり過ぎたんだ」
最初、Aさんが何を言っているのか、
私もよく分かりませんでした。
「専業トレーダーなら、
たっぷり時間があったほうがいいんじゃないのかい?」
と聞き返すと、Aさんは、
いやそれがね、と前置きをして続けました。
以前であれば、
勤め先から帰ってきてから、
ギリギリ間に合うニューヨークタイムで
トレードをやりくりしていた。
ところが専業になってからは、
朝から夜、就寝するまで、
モニターと睨めっこをしている。
そこで何が生じたのか?
もう、お気づきかもしれませんね。
私もそこまでの話を聞き、気づきました。
四六時中チャートと睨めっこ
してしまっているせいで、
今までなら避けてきた、
不必要なトレードが生まれていたのです。
Aさんはこのことに気づくまで、
この悪循環の中トレードを続けてしまったのです。
そして、そんな不要なトレードを続けることで、
以下のようなサイクルに陥ったそうです。
【1】負けて後悔する
【2】以前であれば勝ちトレードが多かった
ニューヨークタイムも手が動かなくなる
【3】全体的に手が動かなくなり、
トレードに対して消極的になる
【4】話すたびに「あの時、エントリーしておけばよかった」
と理屈や言い訳が多くなる
【5】そもそも会話の中にトレードの話が
少なくなってくる(意欲の低下)
何と言っていいかわからないですが、
トレードにおけるイップスみたいなものでしょうか。
※例えば、Aさんの場合なら、
安定して利益が出せたニューヨークタイムだけ、
トレードする、等。
このAさんの体験談から、
専業トレーダーは、
技術論云々以上に【自分自身のマネジメント】が
重要になってくるということが分かります。
要するに、
専業トレーダーになったからといって、
24時間ずっと、
トレードのことばかり考えていては、
かえってトレード効率が低下する
ということです。
つまりトレードに臨む時間を、
しっかりと管理し、
※例えば、Aさんの場合なら、
安定して利益が出せたニューヨークタイムだけ、
トレードする、等。
それ以外の時間の過ごし方も含めて、
一日の流れをうまく作っていかなければなりません。
要するに専業トレーダーだからといって、
モニターの前に座りっぱなしではいけないわけです。
もっと言えば、
変化のない日常で
心身の反応速度が鈍らないように、
うまく工夫していく
必要があるのです。
最初の数週間や数ヶ月は、
個人差はありますが変化に
気付きにくいところがあると思います。
しかしやはり、
長期になればなるほど、
この「時間の使い方」を
正しくできているか否かの差が、
大変大きなものに
なってくるでしょう。
それぞれに個性があって、
やり方もいろいろだと思いますので、
「こうすれば良い」という、
固定の答えはないのですが、
何年も専業トレーダーで
うまくやっている人は、
ほぼ例外なく、この「時間の使い方」が、
正しくできているのだと思います。
ご参考になれば幸いです。
お読みくださり、ありがとうございました。