コロナワクチンで、これからの為替相場はどうなっていく?
クロスリテイリングがお届けする、投資総合メルマガ『投資で生きる』です。
毎週金曜日は、FXや投資にまつわる注目の話題を様々な角度から深掘りしていく、特別なコラムをお届けします!
本日お届けするトピックスは、連日暗いニュースばかりだったこの2020年の締めくくりに、希望をもたらしてくれるような、”あの話題” について!
世界が求めていたワクチンが、ついに台頭!?
気づけば一年以上じわじわと、しかし着実に勢力拡大してきている、コロナウイルス。
その悪い連鎖をついに断ち切るワクチンの開発事情について、大きな進歩が見えてきました。
先月11月、アメリカの大手製薬会社であるファイザー、そしてモデルナ、それぞれが開発するワクチンについて、最終段階の試験で90%を超える有効性が認められたというニュースも話題になりましたね。
さらに一昨日、12月2日ですが、イギリスがファイザー製のコロナワクチンを世界で初めて承認したと発表。
早くも来週から接種を開始するということです。
次いでアメリカは10日までに、EU諸国では29日までに認可する予定で、いよいよ本格的に世界がコロナウイルスに対して、希望の光が見えてきました。
株式や為替にも多大な影響を与えたコロナショック。
このワクチンの展望が今後、どのような影響を与えるか、しばらく目が離せませんね。
これからワクチンの開発は、相場にどう影響していくのか?
さて、ここからは具体的にこのワクチンが、相場にどんな影響を与えるのか、考えていきましょう。
まず為替相場全体では、いわゆる「リスクオン」ムードになるだろうと言われています。
リスクオンは一般的に金融緩和や景気回復の時などに起こる、投資家が積極的にリスクの高い資産へと投資することを指します。
つまり、ワクチンが普及すれば、経済面でも良い影響があるのではないか、といった期待感が高まり、景気回復の波に乗るためにも積極的な投資を行っていこう、という雰囲気になるわけですね。
それでは、リスクオンになると相場の傾向としてはどうなるのでしょうか。
おそらく、安全通貨として知られるクロス円が安くなり、相場は上昇すると思われます。
実際に、11月9日(水)にドル円相場を見てみると、1日で急上昇した場面がありました。
当時はアメリカ大統領選挙の真っ只中でしたが、それ以上の一大ニュースとして多くのトレーダー、投資家が注目したのが……そう、まさしく、ファイザーのワクチンに関するニュースの発表。
ただし、そこからずっと米ドルが買われ続けているのか、というとそうではありません。
むしろ、テクニカル分析の観点だと、全体的には米ドル安の傾向が続いているというところには要注意です。
そのため、一時の価格変動だけで判断を急ぐと危険かもしれません。
ファンダメンタルズに影響を受けている相場は特に、全体の流れもしっかり見つつ、急な値動きに惑わされないように気をつけましょう。
その都度冷静な判断を下すのは自信がない……という方は、『投資で生きる』にお任せください。
毎週月曜日に、プロトレーダーであるFX-Katsuの相場分析をお届けしています。
リアルタイムでの相場状況を解説しながら、その週の狙い目となる通貨ペアはどれなのか、どんな戦略で臨んでいけばいいのか、
今から稼ぐために欲しい情報を細かく解説していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
12月4日(金)のコラムまとめ
本日のコラムの要点をまとめると、次のとおりです!
- 米製薬会社のワクチンに有効性あり!
- 為替相場全体にリスクオンの傾向あり!
- ドルの急な価格変動には慎重に!
ワクチンそのものに効果が認められても、今度は流通や実用のために整えなければいけないことがあります。
また、国内でも塩野義(シオノギ)製薬や第一三共など、ワクチンの開発や生産のために取り組む企業はたくさんあるので、そちらの展開にも注目ですね。
年始も引き続き、しばらくはワクチンに関する話題は続きそうなので、今後も最新情報をキャッチしていきましょう。