プロは必ずやっている高勝率を実現する最も簡単な方法

今回は、継続学習とも関係がある相場の格言を紹介したいと思います。

「相場の苦は身につかない」

この言葉は、苦い経験というものがなかなか生かされない、
相場の難しさを伝える格言です。

わかっていても、同じ失敗を繰り返してしまうのが、人間というもの。
ここを改善していかなければ、
FXで高勝率をキープし安定的に利益を確保することはできません。

そこで今回は、実際に私、須藤一寿がやっている、
利益とエントリー精度の両方を安定させる方法を解説いたします。

なぜ同じ失敗を繰り返してしまうのか

トレードに取り組んでいると、誰しも多かれ少なかれ、
失敗をするものだと思います。

たとえば、明確なロジック・ルールを持たずに相場に飛び込んだり、
損切りをせずに塩漬けしてしまったり、
ついつい儲け急いで大きなロットを建ててしまったりと、
失敗の種類にもいろいろありますね。

その時は酷い目に遭って、
もう二度とするまい」と肝に銘じるわけですが、

ところがところが……

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざもあるように、
またその痛みを忘れてしまって同じことを繰り返してしまう―

「まあ懲りない人間だな」と、
自分でも情けないやら、呆れるやら。

という経験をするのが人間であると、
教えてくれているのが、冒頭の格言でもあります。

格言からわかる相場の本質

ここで興味深い事実があります。

と言うのも、「相場の苦は身につかない」という格言があるぐらいですから、
それはつまり、多くの人がそうなるということを意味しているわけで、
身に覚えがあったとしても、
自分が特別だらしないからというわけではないということです。

苦が身につかないのは、人間の性(サガ)なわけです。

そもそも、人間、皆が皆、経験から効率よく学ぶ存在であるなら、
相場の本質がいつの時代も変わらないということもないわけで、
年々洗練されたものになるはずです。

ところがそうではない。

相場を支配している本質は、
いつの時代も変わらないというのは……要はそういうことですね。

人間は、ほぼ間違いなく痛みを忘れ、
経験からなかなか学ばない存在なので、
相場の世界でもよくよく用心すべきであるということを、
この格言から学ぶべきではないかと思っています。

具体的にどうすれば利益が安定するのか

同じ失敗を繰り返すのは、人間の性(サガ)であるため、
最新の情報を逐一チェックしていなくとも、
培ってきた経験によって「相場の本質」は捉えていけると言いましたが、

では、具体的に何をすればよいのでしょうか。

やはり、思いや記憶の中だけで、
「二度と繰り返すまい」と念じるだけでは限界があります。

須藤の考えるひとつの方法は、
「トレードノートなどに、記録を残しておく」ということです。

間違えてしまった技術的な点だけに留まらず、
その時の心境、焦りや不安、後悔の気持ち、
祈るようなその時の心理状況の経過などを克明に記録しておくのです。

こういうものは、どこにも売っていない、
そして広いインターネットの世界を探し回っても見つからない、

真の“生きた教材”

自分自身の本当の財産になります。

私はプロトレーダーになった今でも、
何かあれば、必ず記録を残しています。

そこで今回は特別に、
直近で私が記録したトレードメモを公開したいと思います。

3月30日(木)「トレーダーに必要な心理状態とは何か」

ここ最近は「報道される情勢」と「実際の値動き」に、
乖離が見られると感じています。

▼例:
米国発の金融不安ニュースがあっても単純にドルが売られるとは限らない。
逆に無視して上がることもよくある。

こういったことも踏まえて、特に注意が必要な局面が続いていると、
感じていたところでした。

トレーダーに必要な心理状態とは何かについて、
改めて考えてメモしたものです。

4月9日(日)「テクニカルの根本的な部分」

こちらは、日曜日にその週のトレードを、
振り返っていたときに出てきた、
ちょっとした気付きとともに、
テクニカルについての根本的な部分を再確認するためのメモですね。

2つとも、お役に立てましたら幸いです。

トレードを記録しておくとで、
苦い経験を無駄にせず、いつでも振り返れるよう、
形に残すことができます。

こういった記録については、
知識・技術的な継続学習に並行して重要なことではないかと、
私は考えています。

継続学習には、
「自分の失敗を記録しておく」ということも含めるべきなのです。

たとえ躓き、失敗を経験したとしても、
やがて人生の中で大相場を取るといった、
大輪の花を咲かせる経験ができるかどうかも、
こういったところに懸かっているのではないかと思います。

今回もお読みくださり、ありがとうございました。