クロス円急上昇!特に買われやすい通貨ペアを解説中です
こんにちは、北田です。
最近またドル円中心に、クロス円が上昇していますね。
円の動向と合わせて、買われやすい通貨をチェックしておくことで、
狙うべき通貨ペアが明確になります。
ということで、まずはドルストレートの
注目ポイントについて見ていきましょう。
ドルストレートは売りor買い?
答え:買い
ドルに関しては先週FOMCで、
年末の金利を5.6%にするような示唆があり、
さらなるドル買いとなっています。
元々はあと1回の利上げと予想されていた中での、
今回の発言がさらなるドル買いを呼んだと言えるでしょう。
また2024年末に関しては、4.3%から4.6%へ引き上げられ、
パウエル議長からもタカ派発言が出ており、
また他のメンバーも追加利上げが必要と言及しています。
ただ、市場FRBに対して懐疑的で、
想定金利が織り込まれていない状態ですので、
今後さらなるタカ派発言等で、
ドル買いの見方がより強まる可能性もあります。
一方で、民主党のウォ―レン上院議員等は、
利上げを停止するべきと主張しており、
FRBとの政策に差があるところは注意が必要です。
また20日に発表された住宅関連指数は、
予想以上に高い数字で、
高金利の中でのこの高い数字が出たということで、
さらなる利上げの後押しとなりました。
その他主要通貨の今後の展望
ということでここからは、
ドル以外の主要通貨の注目ポイントも、
詳しく解説していきたいと思います。
ユーロについて 売りor買い?
答え:買い
ユーロに関しては、先週25bpの利上げを決定し、
今後も7月の追加利上げの可能性が高い状態となっています。
さらに9月の利上げの可能性もあり、
ユーロは買われやすい状況になっています。
また発言としても、
リトアニア中銀もさらなる利上げを主張、
フィンランド中銀は、
コアインフレの鈍化が望ましいペースではないと指摘しており、
タカ派発言が相次いでいます。
ポンドについて売りor買い?
答え:買い
ポンドに関しては、
22日に政策金利発表を控えており、
これに向けてポンド買いが入っています。
イギリスは、EU離脱をしたことで、
人の確保が難しくなっており、
人件費の高騰に繋がっています。
また欧州から輸入する際も、関税がかかっている影響で、
欧州圏よりもさらにインフレが深刻な状態ですので、
ECBよりも、タカ派にならざるを得ない状況になっています。
引き続き、ポンドは買われやすい展開となるでしょう。
豪ドルについて売りor買い?
答え:一旦様子見
豪ドルに関しては、先日利上げを行ったものの、
議事録で利上げするかどうか、
意見はバラバラだったとのことで、
豪ドルが売られる場面がありました。
豪ドルは今後積極的に
買っていくことは控えた方が良いかと考えています。
円について売りor買い?
答え:売り
最後に円に関してですが、
23日にCPIを控えておりますので、
ここで高い数字が出れば、
日銀の利回りコントロール(YCC)の修正や
撤廃等の思惑から、円買いになる可能性もあります。
ただ先日の日銀金融政策決定会合では、
金融緩和継続が示されたことで、
引き続き円は売られやすい状況が続くでしょう。
また1ドル140円を超えてきたことで、
為替介入のリスクもあり、短期筋のトレーダー等は、
買い控えするような動きが見られる可能性もあります。
ただ個人的にはYCCの修正や撤廃等は、
衆議院の解散総選挙までは無いのではないかと考えています。
せっかく株高で支持率が上昇している中で、
株価を下げるような行為は
政権側も良くは思っておらず、
また、賃金の引き上げをさらに推し進める為にも、
金融緩和は今後もしばらくは続くのではないかと考えています。
まとめ
以上の見解を踏まえて、
それぞれの主要通貨の動向を見ると、
今後積極的に買いを狙っていきたいクロス円通貨ペアは、
①ドル円 ②ユーロ円 ③ポンド円
ということになります。
スキャルトレーダーも、デイトレーダーも、
常にファンダメンタルズの知識を持って、
長期的な目線で相場を読み解くことを
忘れないでほしいと思っています。
以上、何か参考になれば幸いです。