新しい「相場の方程式」に気づいていますか?

こんにちは、北田です。

今年は梅雨明けも早く、暑い日が続き、
電力の逼迫が懸念されていますね。

さらに、懸念といえば、

実は、相場のほうでも、
急激な金融引き締めによる景気後退が
懸念材料として浮上しており、

これにより、各市場も
動いている状況となっています。

そのため株式市場でも
上値が重くなっているのですが、

それに対して、最近の為替市場では、
これまでと少々違った反応を見せることが
多くなってきたようにも感じます。

今後の“新しい”相場の流れ

これまでは、金融引き締め、
すなわち、利上げとなると、

その通貨が買われる
という動きをしていました。

例えば、アメリカの中央銀行であるFRBが
テーパリング、急激な利上げをすることで、

他の通貨に対して、
米ドルが買われるという
相場が見られていました。

これは米ドルだけではなく、
カナダドルやニュージードルなども同様で、

一足先に利上げに
踏み切った国の通貨が買われ、

それに続いて、
イギリスやオーストラリアでも、
利上げがなされることで、

それぞれの通貨が
物色されていくような
動きとなっていました。

ユーロでも
ECBのタカ派発言による
利上げ観測がなされる度に、

ユーロ買いが見られる
といった相場状況でした。

また、日本では、
金融緩和継続とのことで、

他の通貨に対して、
円が大きく売られるという
流れになっています。

つまり、利上げに対して、

積極的な国の通貨が買われ、
消極的な国の通貨が売られる

というのが、
これまでの流れだったのです。

しかしながら、
先週の相場を見ていると、

特にユーロで
顕著に見られた動きなのですが、

まず、
6月ユーロ圏消費者物価指数速報値で
予想を上回る数字が出てきました。

通常これまでの流れからすると、
インフレがより進んだことで、

ECBによる積極的な
利上げ観測が広がり、

ユーロ買いとなることが
予想されると思います。

ところが、先週の
6月ユーロ圏消費者物価指数速報値で、

予想を上回る数字が出た後、
ユーロは売られた相場となりました。

これまでの相場の方程式とは、
真逆の動きをしたので、
最初は、目を疑いました。

ところが、この動きがまさに
現在の相場を如実に表しているのです。

どういうことかと言いますと、

アメリカでは急速なインフレを
抑えるために、利上げをしたことで、

現在は景気後退が不安視され、
株価が冴えない動きをしています。

同様に、ユーロ圏でも、
現在インフレによる
ECBの利上げ観測が広がり、

これがユーロ圏の景気後退に
繋がるのではないかと
不安視されているのです。

つまり、これまでは

「インフレ → 利上げ → 通貨買い」

だった図式が、一歩進み

「インフレ→利上げ→景気後退→通貨売り」

という図式に変わっているのです。

この流れは、今後の
主流になっていくことでしょう。

また、ドルでは、
米国株が下落していることによる
リスクオフのドル買い動意も見られており、

もはや金利というより
景気後退の懸念が中心になって
動いている側面もあります。

これを踏まえて考えると、

今後はどの国が積極的に
利上げをしていくかよりも、

景気後退の懸念が
今後どうなっていくかで、

各通貨は売買されていくでしょう。

さて、その上で、
各通貨を見ていきます。

米ドルについて

先週発表された
6月米ISM製造業景気指数が53.0と
予想の54.9を下回ったことで、

10年債利回りが低下、
そしてドルも売られた相場となりました。

その上で今週は、
FOMC議事録公表が控えています。

前回のFOMCでは、
直前に発表された消費者物価指数で、

前年同月比で予想以上に高い
+8.6という数字が出たことで、

インフレピーク説が崩れました。

利上げ幅も
当初50bpの予想だったところ、
75bpの利上げとなりました。

※bp(ベーシスポイント):金利の表示単位で、0.01%のこと。

そして、今回も続いて
75bpの利上げが予想されており、

前回の利上げ幅の根拠が
FOMC議事録公表で
示される予定なので、

非常に注目されています。

また、景気後退が懸念されている中、
4日は米国市場は休場ではあるものの、

製造業の景況を示す6月製造業PMI、
ISM製造業景況指数が発表される予定です。

加えて、今週末に
雇用統計も控えており、

急激な金融引き締めが雇用に
どう影響を与えているかで、

今後の利上げペースの参考になる
ということもあり、こちらも注目ですね。

もちろん各指標は
それぞれ重要ですが、

その数字をどう捉えるべきか、
背景までを理解していないと、

相場とは全く逆のトレードを
してしまうことになりかねません。

つまり、相場に上手く
乗っていくためには、

各指標そのものよりも、
背景までしっかり捉えることが大切です。

ユーロについて

前述の通り、
6月ユーロ圏消費者物価指数速報値が
予想を上回ったことで、

改めてユーロ圏内の
インフレ加速が示されました。

ただこれにより、
ECBの利上げ観測が高まり、

いよいよ今月、
ECBでも利上げが予定されています。

ただ急激な
利上げ計画となった場合は、

アメリカのように、
景気後退が懸念され、
欧州株が下落し、

ユーロ売りとなる
可能性も十分にあるため、

市場参加者の考えている方向性と
逆にならないように注意しましょう。

ポンドについて

先週開催されたECBフォーラムで、
ベイリー総裁が、

今後もインフレ圧力が強まれば、

さらなる利上げを行わざるを
得ないと示唆したことで、

ポンドも同様に
今後の利上げペースに注目です。

ただイギリス国内の政治情勢、
インフレなどによる景気後退にも
同時に注意しておく必要があります。

その上で、
イギリスは金融安定報告を
公表予定となっており、

まずは、その内容に
注目していくようにしましょう。

豪ドルについて

今週、金融政策決定会合を控えており、

50bpの利上げが予想されていますが、
結果はどうなるか、まずはこれに注目です。

ということで、
各国の通貨を見てきましたが、
冒頭でも触れた通り、

日に日に相場の方程式は変わっており、
それに連れて、投資戦略を変えていかないと

上手く利益を上げていくことができません。

利益を上げ続けるためにも、
常に、出てきた情報が相場に対して、

どのような反応するかを確認しながら
トレードしていく必要があります。

以上何か参考になれば幸いです。

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