2021年最後の一大イベント!各国の政策金利による、為替相場の影響

2022年4月12日

kitada_20211216

こんにちは、北田です。

SQ日も無事通過し、
相場も年末モードに入っていきそうな時期となりましたね。

※SQとは、指数先物取引や指数オプション取引の
最終決済日の価格(指数)のこと。

ただ今週は、

FOMC(アメリカの金融政策を決定する会合)、
BOE(英国の中央銀行)政策金利発表、

ECB(欧州中央銀行)政策金利発表、
トルコ政策金利発表、日銀政策金利発表など、

ご覧の通り
一大イベントが控えています。

今年はまさにウィズコロナ、アフターコロナで、
各国の政策金利の内容によって各通貨が動いてきた

といっても過言ではない相場でしたので、

為替市場においては、
年内最後の非常に注目される週になるのではないかと
考えています。

それでは今回も各通貨を順番に見ていきましょう。

直近の経済について:ドル編

まず米ドルに関してですが、
現在支持率が低下しているバイデン政権としては、

米国内のインフレを反転させることが、
何よりも重大な課題となっています。

来年には中間選挙を控えていますので、
それまでには何としてでも、
インフレを抑える必要があります。

先日は、アメリカを中心として、
原油価格の高騰を抑えるために、

石油備蓄放出を決定し、
その後、原油価格は一旦下落しましたが、

これは恐らくオミクロン株による原油価格の下落であり、
たまたま運が良かっただけの結果にも見えます。

案の定、ここ最近は
また原油価格が上昇してきており、

原油不足の根本は
何ら解決されていない状況が続いています。

そして先週、
消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、
前年同月比では、+6.8%と
先月に比べてさらに高い伸び率の数字となり、

インフレが収まるどころか
さらに拡大していることが明らかになりました。

その後バイデン大統領はこのCPIの結果を受けて、
インフレ率はピークに達した可能性が高い、
という声明を出しました。

恐らくこの辺りが今後の
FRB(米国の中央銀行制度の最高意思決定機関)の政策に
大きく関わってくる内容になるのですが、

このインフレを抑えるために、
来年は早期の利上げ観測が広がる形となりました。

また先日バイデン政権で、
パウエル議長が再任しましたが、

恐らく今後早いペースでの利上げを
期待しているからと予想できます。

それも、中間選挙までに
インフレが抑えられるような計画で、
利上げをしていく必要があります。

このように考えると、
来年は早くて3月、遅くても6月には
利上げをしないと間に合いません。

さらにインフレが収まらないようなら、
9月にも利上げ、追加で12月にも利上げ観測を
示唆するようにしていく必要があります。

そうすると、逆算して考えると、
現在、既にテーパリングを開始していますが、

現状は150億ドルずつのペースで減額していますので、
そのペースを速める必要があります。

※テーパリングとは、
量的緩和策による資産買い入れ額を
徐々に減らしていくこと。

仮にこれを
毎月300億ドルのペースでの減額とすると、

ちょうど3月には
テーパリングが終了という形になるので、
3月の利上げに間に合う形になります。

このように考えていくと、
今週のFOMCでは、
まずはテーパリングのペースの加速、

すなわち150億ドルの減額から
300億ドルの減額に加速させることが
発表されるのではないかと見ています。

逆に今回
テーパリングの加速を発表しないと
利上げが間に合わず、

中間選挙までに
インフレを抑えることが
できなくなりますので、

今後もドル買いは
継続することが予想されます。

直近の経済について:ユーロ編

一方ユーロに関してですが、
欧州ではオミクロン株の影響もあって、

各国でロックダウンや行動規制、
そして経済ダメージが危惧されています。

そんな中で、
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)を
来年3月に終了することに伴い、
新たな緩和措置も検討されています。

往来のAPPを強化していくのか、
新たな緩和策の強化という形になれば、
さらなるユーロ売りも視野に入ってきます。

また今回もラガルド総裁は、
来年のインフレは弱まるとの見通しを再表明し、

利上げに対しては
否定的な意見が出てくると予想されます。

いずれにせよ、
少なくともユーロ買いの方向へは
考えにくいのではないかと思っています。

直近の経済について:ポンド編

次にポンドに関してですが、

先月の政策金利発表では
まさかの据え置きとなりましたが、

今回は果たして
利上げをするのかどうか、注目されています。

往来の予想としては、
QE(量的緩和策)終了、利上げという流れでしたが、

現在イギリス国内でコロナが急増しており、
再度利上げが先送りされる可能性も出てきています。

もし先送りということになれば、

ポンドが売られる可能性もありますので、
利上げありきで相場を見ていくのは危険でしょう。

直近の経済について:豪ドル編

次に豪ドルですが、
先日のRBA(オーストラリア連邦の中央銀行)理事会では、

政策金利は据え置き、
国債購入規模も継続という形に落ち着きました。

そしてロウRBA総裁は、
オーストラリア国内のインフレの上昇は認めたものの、

インフレ率2~3%には到達していないことで、
まだ利上げは尚早という考えを示しました。

ただその後、豪ドルは買われています。

原油価格の再度の上昇によるものなのか、
あるいは市場では早期の利上げ観測が
見込まれ始めていることも考えられます。

いずれRBAでも、
RBNZ(NZの金融政策を行う中央銀行)や
FRBのようにいずれ利上げに傾くことが予想され、

また原油価格は上昇している以上、
今後は豪ドルは買われていきやすい状況が
続くのではないかと見ています。

直近の経済について:カナダドル編

そして最後はカナダドルです。

来年の利上げが予想されているカナダですが、
来年は既に4回、
再来年はさらに4回と利上げ予想がなされており、

最初の利上げは年明け1月には早々に
利上げされるのではないかと見られています。

ただ前回のBOC(カナダの金融政策を行う中央銀行)では、来年半ばまで
金融刺激策を継続することが適切という、

ハト派的な内容が出たため、
一旦カナダドルが売られる展開となっていました。

この辺りは今後注目点になっていくでしょうが、

RBA、RBNZ、BOCによる、

今後の利上げ観測の強弱によって、
2022年は売買されていくのではないかと見ています。

まずは今週の各国の政策金利発表に注目ですね。

以上、何か参考になれば幸いです。

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