中国経済の影響と、ニュージーランドドルの動向

こんにちは、北田です。

オリンピックが終わり、
パラリンピックがいよいよ始まりましたね。

オリンピックでは
たくさんの感動を与えてくれた選手が
たくさん居ましたが、

パラリンピックも時間の許す限り、
観戦し応援したいと思います。

直近の経済について:日本編

さて相場のほうですが、
日本株は冴えない日が続いていますね。

年初来安値も更新し、
相場全体がリスクオフ相場のような状況が
続いているように見えます。

チャイナリスクや、タリバンによる
アフガニスタン制圧等によるものもあるかと思いますが、

やはりデルタ株の感染拡大の勢いが止まらないことも
大きな要因の一つなのではないかと考えています。

これは日本だけでなく、
世界各国で感染拡大しているものではありますが、

日本国内で見てみると、
当初は新規感染者数は他国に比べて
少ない数字で推移していたものの、

先日とうとうアジアの中の
1日の新規感染者数という視点で見ると、
日本はインドに次ぐ多さとなってしまいました。

またさらに各企業にも影響が出てきており、

例えばTOYOTAが、
東南アジアでのウイルス拡大による
部品供給不足によって

9月の世界生産台数を
4割減らすと発表する等しており、
企業の業績等にも悪影響を与えています。

これらにより日本株が下落している
考えることができます。

直近の経済について:ドル編

アメリカでも、やはりデルタ株の感染拡大により、
影響が出てきています。

ここのところアメリカの指標発表で
雇用統計等も含め良好な数字が続いており、
早期のテーパリング等も囁かれていましたが、

8月ミシガン大消費者信頼感指数や7月消費者物価指数、
8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が低下、

そして7月小売売上高で予想以上に
悪化した数字が出てきたことで、

デルタ株による消費マインドが
低下したことが証明された形となりました。

そして先週FOMC議事要旨が公表され、
量的緩和縮小に関して
年内に行う可能性があることが明らかとなり、

市場はこれをタカ派と捉え、
ドル買い方向へ進みましたが、

ただこれは
前回のFOMC時での内容ですので、

そこからデルタ株のさらなる拡大や
各経済指標の悪化等が起きている為か、

大きなリスクオン相場に繋がることは
ありませんでした。

コロナにまつわる中国の動向

現在アメリカやEU圏内、
日本含めたアジア全体でデルタ株の感染が
拡大していますが、

そんな中で一番気になるのが、
やはり中国でしょう。

中国は昨年の早い段階から
強力な規制や早期のワクチン接種によって
急速にコロナを抑えこみ、

どの国よりも早く経済を復活させ、
2020年でさえも、
経済成長率をプラスにしてきました。

しかしここにきて、
先月7月から中国の南京市から

デルタ株が広がりはじめ、
感染が確認された地域では
強力な行動規制をしています。

そんな中で先日発表された
中国の7月小売売上高や7月鉱工業生産等、
伸び率が大きく減少した数字となり、

中国経済にもデルタ株によって
経済ダメージが出始めてきました。

私自身が住んでいるタイでも、
1日の新規感染者数が2万人を超える等しており、
日本と同じくらいの数字なのですが、

死者数が1日に200人を超えている点、
やはり日本での死者数とは桁が違っています。

それはやはりタイ人の多くが
中国製のワクチンであるシノファームを
使っているからではないかと言われています。

日本ではファイザーやモデルナを
使用していることで、

感染者数が増えても、
これだけの死者数で済んでいる
とも言われています。

中国に関しては当然
自国のワクチンを使用している為、

今後タイ等、中国製のワクチンを
使用している国のように、

感染拡大、そして多くの死者数へと
繋がっていく可能性
もあります。

また東南アジアの国々は、
中国製のワクチンの有効性に疑念があれば、

今後はファイザーやモデルナ、
またアストラゼネカ等のワクチンを
輸入して使用するように動いていくでしょうが、

中国がアメリカに頭を下げて、
ファイザーやモデルナを輸入するようなことは
間違ってもしないでしょう。

中国がファイザーやモデルナのような
精度の高いワクチンを
今後開発していくことも考えられますが、

中国製のシノファームは、
ファイザーやモデルナと違い、

マイナス20度やマイナス70度で保存する必要はなく、
摂氏2~8度で保存できることから、
多くの人口に早く届けられたというメリットもあり、

人口が多く、国土も広い国では、
ファイザーやモデルナのようなワクチンの
普及はなかなか難しいでしょう。

中国経済から考えられる相場の動向

このような状況下で、相場としては、
今後中国での感染拡大や死者数の推移等、

そしてそれに対しての経済的ダメージが
どのくらいになるかが、
大きな焦点になってきそうです。

中国経済が悪化すれば全世界に影響し、
先日の記事で記載したチャイナリスクとは違った意味で
チャイナリスクに繋がっていくことも
十分に考えられます。

直近の経済について:ニュージランド編

そして中国経済に大きく影響する国の一つが
ニュージーランドです。

ニュージーランドは現在、
中国のウイグル人弾圧に対しての反発によって、

関係悪化している状態ですが、
感染状況は他国と比べてもかなり低い状況です。

その為、現在各国で検討されている
テーパリングに関しては、

一足早くテーパリングを行い、
そして既に終了もしています。

テーパリングというのは、これまで金融緩和により
国債を購入してきた規模を
徐々に減らしていくことを言いますが、

ニュージーランドの場合は、
徐々に購入規模を減らすのではなく、
一気に購入をゼロにしてしまうという行動を取りました

そしていよいよ次は利上げの段階へときており、
8月の政策金利会合では70%の確率、
年内には100%の確率で利上げを行う思惑でした。

しかしながら、先日たった一人のコロナの感染者が
確認されたということで、

ニュージーランド全国で3日間のロックダウン、
オークランドでは
7日間のロックダウンを決定しました。

これにより、利上げが先送りとなり、
ニュージーランドドルとしては
大きく下落した相場
となりました。

アメリカ等では新規感染者数が増えていても、
米国株が大きく下落するようなことには
至っていないですが、

一方ウィズコロナではなく、
ゼロコロナを目指すニュージーランドでは、

たった一人の感染者が確認されただけで、
大規模なロックダウン、利上げの先送り、

そしてニュージーランドドルの
暴落へと繋がっていきますので、

相場を見ていく時は、
同じ基準で各国の通貨を見ていくのではなく、

各国の政策や状況等を踏まえて
それぞれ別個に判断して見ていく必要があります。

ただニュージーランドに関しては、
今後も利上げ方針は変わっておらず、
基本的にはニュージーランドドルというのは
買われやすい状況は続くのではないか
と考えています。

そして、FXでは合成通貨になっておりますので、
ニュージーランドドルが
どの通貨で買われるのかが重要になってきます。

これを間違えると、いくらニュージーランドドルの
買い方向にトレードしていっても
あまりうまく利益にすることができません。

ニュージーランドドルを買い方向と考えるならば、
大きく売られる通貨を選定していく必要があります。

同じく買われる通貨を選定してしまうと、
レンジになりやすく、
さほど大きな値幅が狙えなくなります。

その上で各通貨の状況を順番に見ていきますと、
執筆時点では、まずドルに関しては米国株が上昇しているものの、

デルタ株の感染拡大による懸念等により、
リスクオフのドル買い動意も見られている状況で、
あまり良い通貨とは言えません。

また同様に円も、
チャイナリスクやデルタ株の感染拡大等で

リスク回避の円買い動意も見られており、
円もあまり良い通貨とは言えません。

またユーロやポンドも目先
デルタ株の懸念等から売られてはいますが、
ワクチン接種率の増加により、
買い方向に転換する可能性は非常に高いです。

対ニュージーランドドルで見る、オーストラリアドルの動向

そして同じオセアニア通貨の
オーストラリアドルはどうでしょう。

オーストラリアでは、ニュージーランドと同様に
中国との関係悪化が続いており、

またコロナの感染再拡大により経済回復が中断、
そしてテーパリング時期の後退、
利上げの見送り等になっており、

非常に売られやすい状況が
今後も続くことが予想されます。

その上でAUD/NZDの通貨ペアを見てみますと、
やはりここ数か月下落していることが分かります。

kitada-1

一旦、前回安値で反発しておりますが、
ここはちょうどニュージーランドで感染者の発見、
ロックダウンの決定、そして利上げの先送りが発表され、
ニュージーランドドルが売られたタイミングです。

そしてやはり再度下値を目指してきており、
ファンダメンタルズ的には、
売られていることが分かります。

そうなりますと、
やはりファンダメンタルズ的に考えると、

AUD/NZDのショートエントリーを狙っていくと
素直に利益にしていけるのではないか

現段階では考えています。

このように、ファンダメンタルズ分析で
どの通貨が買われているのか
ないしは売られているのかを探っていき、

その上でさらにどの通貨が
逆の方向の売買がなされやすいのかを考えていくことで、
どの通貨ペアでどの方向にトレードしていけばいいのかが
選定しやすくなってきます。

こういったファンダメンタルズ状況は
刻一刻と日々変わっていますので、

常に現在はどの通貨が買われやすく、
どの通貨が売られやすいのか

そしてその上でどの通貨ペアでトレードすれば
より効率良くトレードしていけるのかということを

常に考えながらトレードしていくことで、
より効率良く利益にしていけるようになります。

さて8月ももうすぐで終わり、9月に入ります。

パラリンピックが終われば、
日本では一気に選挙モードに入ります。

夏枯れ相場からまた一気に景色が変わることも
十分に考えられますので、

どんどんとファンダメンタルズ情報を取り入れ、
常に新たな気持ちで相場を見るという姿勢で
トレードをしていくことで、

常に目の前の相場に合ったトレードを
していけるのではないかと思います。

以上、何か参考になれば幸いです。

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