FXのインジケーターについて

2021年7月26日

この『投資で生きる』では、FXのチャートソフトとして「MT4」を使用することを推奨しています。

なぜかと言えば、MT4は各証券会社で配布されているオリジナルチャートソフトと違い、世界中のトレーダーが利用している様々な「インジケーター」をインストールして、利用できるからです。

ですが「インジケーター」とはそもそも何なのか、まだご存知出ない方もいると思います。

そこで今回の記事では、この「インジケーター」について、具体的な使い方も含め詳しくご紹介していきます。インジケーターを上手く活用することで、その都度、相場の特徴に合わせて効率的で優位性の高いトレードを、誰でもカンタンに実現可能になります。

ぜひ今回の記事を参考に、今後のトレードに活かしていきましょう。

インジケーターとは?

「インジケーター」はカンタンに言えば、「テクニカル指標」と呼ばれる相場分析を全自動で行ってくれるツールのことです。

具体的には、過去の価格変動の傾向から未来の値動きの予測し、「相場の方向感」や「相場の過熱度」を分かりやすく視覚化してくれるものです。

また、それらを視覚化するインジケーターは大きく2つのタイプに分けることができます。それが「トレンド系」インジケーターと、「オシレーター系」インジケーターです。

「トレンド系」インジケーターとは?

「トレンド系」と呼ばれるインジケーターは、その名の通り、トレンドの状況を教えてくれるツールです。

トレンドというのは、相場が一方方向に伸びていく価格変動のことで、FXでは「大きな利益が狙える相場場面」とも言われています。

そして「トレンド系」インジケーターは、下記のような情報を視覚的に分かりやすく教えてくれます。

・現在の相場が、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか。
・トレンドの勢いが強いのか、弱いのか。

代表的な「トレンド系」インジケーターは、「移動平均線」や「ボリンジャーバンド」といったものがあります。

もちろん「トレンド系」インジケーターという括りの中にも、様々なタイプのツールがあります。

例えば「移動平均線」は、指定した期間の平均価格をライン状にしてチャートに表示してくれるインジケーターなのですが、期間設定の違う2本の「移動平均線」を使えば、このラインのクロスしたポイントでトレンドが発生したサインになります。

この移動平均線を使ったトレンドの見抜き方をさらに詳しく解説しているページがあるので、興味のある方はこちらもぜひご覧ください。

一方で、「ボリンジャーバンド」の場合は、3本のラインがチャート上に表示されるのですが、この一番上のラインと一番下のラインは「バンド」と呼ばれ、予測される値動きの幅を教えてくれるものになっています。

この上下のバンドが大きく広がった時はトレンド相場が発生しているサインとなり、逆にバンドが細い時はレンジ相場になっている、というサインになります。

このように一口にトレンドを教えてくれるツールと言っても、様々な表現方法があるので、あなたの使いやすいインジケーターを探してみてください。

「オシレーター系」インジケーターとは?

「オシレーター系」インジケーターは、チャート上に何かが表示されるわけではなく、チャートの下部にサブウィンドウという形で表示されるツールです。

この「オシレーター系」インジケーターが教えてくれるのは、

・現在の相場が、買われ過ぎていないか、売られ過ぎていないか。

FXの相場は「買われ過ぎている」と下落し始める傾向があり、「売られ過ぎている」と上昇し始める傾向があります。

つまり「買われ過ぎ、売られ過ぎ」が分かれば、次の相場展開も先読みしてトレードをしていくことができるわけです。

代表的な「オシレーター系」インジケーターには、「RSI」や「ストキャスティクス」といったものがあります。

RSI」も「ストキャスティクス」も、基本的な使い方は同様で、上下にあるラインを基準に現在の相場が、「買われ過ぎているか」「売られ過ぎているか」を判断します。

例えば、RSI」の場合は、70のラインを超えれば「買われ過ぎ」という判断になり、今後の相場は、下落していきやすい習性があるので、売りエントリーのチャンスとなります。

逆に30のラインを下回れば「売られ過ぎ」という判断になり、今後の相場は、上昇していきやすい習性があるので、買いエントリーのチャンスとなります。

これが「ストキャスティクス」の場合、「買われ過ぎ」が80のラインとなり、「売られ過ぎ」が20のラインとなります。

ただ、「RSI」と違い、「ストキャスティクス」には2本のラインが表示されており、「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」の時の、ラインのクロスの仕方によって、より明確なエントリーのサインとなります。

まとめ

今回は「インジケーター」について詳しく解説させていただきました。

この記事ではあくまでも「インジケーター」の概要の説明に留まってしまいましたが、より詳しく、より具体的に「インジケーター」について知りたい方は、ぜひ以下の動画もご覧いただければと思います。

このインジケーターを使いこなせているかどうかで、FXの勝率や利益率などトレードにおける精度は大きく変わってきます。また『投資で生きる』でも、様々なインジケーターを使ったテクニックを紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに!