あなたもしている?「負けトレード反省」の落とし穴
こんにちは、須藤一寿です。
今回もご覧くださり、ありがとうございます。
当たり前のことではあるのですが、
10人のトレーダーがいれば、
10人それぞれの性格があります。
いわゆる「十人十色」というヤツですね。
そしてこの性格というものは、
トレード方法や利用するロジック
だけに留まらず、
トレードの分析方法や
反省の仕方にも影響を与えます。
感覚で修正しようとする人がいれば、
事細かに真面目に分析し、
それを次に活かそうとする人もいます。
ですが実のところ、
投資では「良くない分析・反省の仕方」
というのも存在します。
そこで今回お話したいのは、
「真面目」で「分析型」の
トレーダーがやってしまっている
“ 絶対にやってはいけない分析・反省 ”
というのをご紹介していきます。
【前提に関するズレ】問題
当然ながら、
「真面目」で「分析型」というのは、
トレードに取り組む上で
大変良いことだと思います。
決して悪いわけではありません。
ただ、それゆえに
思わぬ “ 落とし穴 ” があるんですね。
まず「真面目」で「分析型」の人は、
自分のトレード結果に対して、
合理的な因果関係を
突き止めようとします。
また、突き詰めれば、
必ず「その答え」が出ると、
考えるフシがあります。
つまり、
負けトレードを経験した時に、
「自分自身か、ロジックのどちらかに
必ず原因があるはずだ。
がんばって明らかにしてみよう」
こういった思考になるわけです。
この考え方の
どこに問題があるのか、
あなたには、
分かりますか?
実はこれは、
相場に限らず、
「不確定要素が少しでもある勝負事」
に当てはまることなんですが、
合理的な説明を探しても、
《説明しようがない負け》
というものが、存在するのです。
つまり、自分としても
ルール上の見落としは無かった、
ロジックにも問題はない、
※勿論100%ではないが、
優位性は確保されている
そうであったとしても、
“ 負けが来る時は来る ” のです。
そうでなければ、
問題をすべて潰していけば、
いつか100%、
勝てることになります。
しかし、相場のように
常に、幾らかでも不確定要素の影響に
晒されている勝負事においては、
すべてに合理的な説明を
要求することはできないという前提の下、
取り組む必要があります。
ここが「真面目」で「分析型」の人が
比較的初期の段階で見誤りがちな、
【前提に関するズレ】問題なのです。
ですので、
「必ず敗因があるはずだ」
と深刻になり過ぎないことですね。
もちろん「本当にそうか?」という
問い掛けを怠ってはいけないと思います。
つまり、
自分に見落としがあったり、
ロジックに改善の余地があるような場合は、
次に活かせる材料があるので、
そこは解消して、
次に臨まなければなりません。
しかし、
「トレードの敗因、負けた理由についての
合理的な説明は、100%見つかるわけではない」
という、この重大な現実を
忘れないようにしておくことは
精神衛生上も含めて
大切なことだと痛感しています。
ご参考になれば幸いです。
お読みくださり、ありがとうございました。