2022年における為替相場の見通しについて
明けまして、おめでとうございます。
年越しは寒波等の影響もあり、
大きな影響を受けた地域もあったかと思いますが、
いかがお過ごしでしたでしょうか。
今年も様々な情報発信を
していけたらと思っていますので、
今後とも何卒宜しくお願いいたします。
2021年の相場振り返り
さて、まずは昨年の振り返りですが、
株式市場においては、
日経平均が約5%上昇だったのに対して、
ダウ平均は約19%高、
ナスダック総合が約22%高と、
やはり米国株が強かった
1年だったのではないかと思います。
特に日本株に関しては、
一昨年に大きく上昇した
マザーズ市場、新興企業等を中心に、
昨年は利益確定売り等も入ったことで、
大きく下げた1年でした。
逆に海運業や、石油関連等の銘柄は
大きく上昇という流れになりました。
2020年、2021年はやはりコロナを中心に
株価や為替市場が動いてきていましたが、
今年はインフレによる影響がメインとなって
相場が動いていくのではないかと考えています。
2022年の経済政策の見通し
昨年末に検出されたオミクロン株に関しては、
感染者数は増えているものの、
重症化リスクはデルタ株よりも低く、
またワクチンや経口薬等の普及により、
それほど大きな懸念としては、
今のところ見られていません。
アメリカCDC(米国の疾病予防管理センター)も、
感染者に対しての隔離推奨期間を
従来の10日間から5日間に短縮すると発表し、
さらにオミクロン株が最初に検出された
南アフリカ諸国からの渡航規制を解除、
またイギリス等も規制強化を実施せずに
年末年始を迎えたことで、
各国はそれほどオミクロン株に対して、
大きな懸念を示していないことが分かります。
2022年の経済政策の見通し:アメリカ
米消費者信頼感指数は、
デルタ株の感染が拡大している時期とは逆に
予想以上に数字が増加しており、
またクレジットカード大手のマスターカードも、
利用状況が前年比で+8.5%と上昇しており、
消費は大きく増加していることからも、
人々は、オミクロン株に対して、
楽観的に考えていることが分かります。
これらの数字的根拠からも、
今後もアメリカ市場では、
経済の回復が期待できることが予想されます。
一方、インフレ率に関しては
大きく懸念されており、
アメリカでは、ガソリン価格が55%上昇、
電気代が33%も上昇しており、
2022年においては、一家庭で年間3500ドルも
支出が増えると言われています。
バイデン政権としては、
インフレは今年中に収まるという予想を出していますが、
多くの米国民は、
さらにインフレは加速するのではないかと考えており、
「バイデンフレーション」という言葉まで
使われるようになりました。
これは、今回のインフレは
バイデン政権の政策に原因があるという意味で、
昨年2月にバイデン政権は
1.9兆ドル規模の経済刺激策を行い、
米国民一人当たり1400ドルを配りました。
このことで、
さらにインフレが加速したと考えられていることから、
今回のインフレはバイデン政権の失策だと
考えている国民が急増しています。
こうしてバイデン政権の支持率が低下している中で、
今年は中間選挙が控えていますが、
この結果が今年は大きなテーマの一つとして
相場も大きく動いていくのではないかと考えています。
2022年の経済政策の見通し:欧州編
またインフレは当然アメリカだけではなく、
欧州でも顕著に見られています。
これは原油価格の高騰だけではなく、
ロシアが欧州向けの天然ガスを止めていることもあり、
欧州内の天然ガスの価格が高騰している状況です。
さらにそれだけでは終わらず、
ドイツは現在フランスの原発から
発電した電気を購入しているのですが、
フランスの原発が不具合で操業を停止。
さらに再生可能エネルギーを
積極的に進めてきたドイツ国内の風力発電も、
偏西風がなかなか吹かず、
発電力が悪化している状況です。
2022年の経済政策の見通し:日本編
そして日本でもアメリカ同様に
岸田政権がばら撒き政策をしており、
今年はインフレ懸念が
顕著になっていくことが予想されます。
昨年の消費者物価指数は、
日本だけが低い数字となっていましたが、
これは携帯料金の値下げによるものが要因で
全体の数字を下げている見方ができ、
携帯料金を除いた数字を見ると、
既に前年比で2%を超えているという見方もできます。
ですので、3月以降の消費者物価指数では、
携帯料金の値下げによる要因が薄まってくるため、
消費者物価指数の数字として、
2%を超える数字が出てくれば、
日銀の金融緩和の出口戦略が
話題になっていくことが予想されます。
2022年の相場の見通し:ドル編
そして、その上で為替相場に焦点を当てると、
アメリカでは利上げが控えていると言えども、
昨年は利上げの思惑で
確かにドルが買われていた場面もありましたが、
前回のFRBによる9回の利上げ時では、
ドル円は125円から98円まで下落していますので、
今回も利上げという名目だけでドル円を買っていくと、
梯子を外されることも十分に考えられます。
※FRBとはアメリカの中央銀行制度の
最高意思決定機関のこと。
2022年の相場の見通し:ユーロ編
また昨年はECB(欧州中央銀行)の
金融緩和継続政策からユーロは売られてきていましたが、
やはりこれだけ欧州内でも
インフレが加速していれば、
ECBもどこかのタイミングで
政策変更する可能性が非常に高いことが考えられます。
ですので、
今年どこかのタイミングで、
サプライズ的なユーロ買いへと
繋がっていく場面も十分あるという視点で
見ていく必要はあると考えています。
2022年の相場の見通し:豪ドル編
そして天然ガスの高騰から、
カナダや豪ドル等の資源国通貨が連想されますが、
カナダは今年4回の利上げが既に予想されており、
それに応じてカナダも既に買われてきている状況ですので、
これ以上の大きな上昇は
なかなか見込めないのではないかと思います。
ですので、やはり現段階では
利上げがまだ見込まれていない
豪ドルの買いに注目していきたいと考えています。
恐らくオーストラリアも今年どこかのタイミングで
利上げ時期等の言及があることが予想されますので、
その時点を起点に、さらなる豪ドルの買いが
加速する可能性が考えられますので、
監視する通貨の一つと考えています。
2022年の相場の見通し:トルコリラ編
あとは可能性としての話ですが、
トルコが先日、リラ安に対して預金保護措置を発表し、
リラ買いとなりましたが、
やはり実効性が不透明で、
再度売られる展開となっています。
ちょうど10年前のギリシャショック、
今回もトルコショックのように、
欧州全体、そして世界経済にも
波及していく可能性も考えておく必要はあります。
2022年の相場の見通し:その他
また中国関連では、
北京オリンピック後の台湾有事の可能性、
年明けに中国恒大集団の
株式取引が停止したことによる影響、
さらに中国とアメリカで
第一段階通商合意が順守されなかったことによる、
米中貿易戦争再発が懸念材料としてあります。
さらにはサウジアラビアとイラン間で、
ミサイル開発を巡っての対立懸念も浮上しており、
これらのことでさらなる原油価格の暴騰に繋がる可能性もあります。
また直近ではウクライナとロシア間の問題で、
1月12日に行われるNATOとロシアによる協議の内容によっては、
相場に影響を与える可能性もあります。
ということで、今年も懸念材料等中心に
様々な要因で相場が動いていきそうですが、
とにかく自分の得意な場面、
分かりやすい相場だけで勝負し、
自分にとって分からない相場、
難しい相場はしっかりと静観し、
資金は着実に増やしていく姿勢で臨むことが、
今年はより重要になっていくのではないかと思います。
以上、何か参考になれば幸いです。
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