売りか？買いか？主要通貨の“答え”を全て解説しました
こんにちは。北田です。
本日の記事では、
トレードに大きく関わる主要通貨が
今後、売りなのか？買いなのか？
その“答え”を、明確な根拠も交えながら
徹底解説していきます。
先週の注目ニュース振り返り
先週は、各国がインフレ対策に重きを置くのか？
それとも、広がる金融不安に重きを置くのか？
注目が集まっていましたが、
おおむね、各中央銀行はインフレ対策に重きを置き、
利上げに踏み切った流れとなりました。
しかしその一方で、米ドルについては、
イエレン財務長官から、
「預金保護の拡大は検討していない」
旨の発言がありましたから、それを聞いた多くの人が
「もしも自分のお金を預けている銀行が破綻したら、
大変なことになるんじゃないか。」
と不安に感じ、リスクの低い金融商品（安全資産）へと
投資先を移行させるリスクオフの様相となりました。
その結果、株価、ドル円も下落に繋がったというわけです。
続いては、ユーロに関してです。
企業の相次ぐ倒産の損失を補うため、
ドイツ銀行の負担が激増したことにより、
ドイツ銀行株が下落、
そして、それに伴い欧州株もユーロも
下落に繋がっていきました。
今後も、銀行関連のニュースで
相場が動く可能性が大きいので、
引き続き、これらの情報を踏まえて、
トレードしていった方がよさそうですね。
来週のエントリーポイント総まとめ
では以上のことを踏まえて、
みなさんお待ちかね、
主要通貨ペアの動向を一気にお届けします！
ドルについて 売り？or買い？
答え：長期的な目線でドル売り
解説：今後の相場の展望ですが、ドル円の値動きのカギは、
引き続き「利上げ」です。
具体的には、0.25％の利上げ、ないしは
利上げ停止なら「ドル下落」となり、
一般トレーダーや投資家たちからすると、
“どちらの可能性もありえる”という、
どっちつかずの判断になります。
しかし北田のスタンスとしては、もう少しの間、
ドル絡みの通貨ペアは「下落」するだろうと
予想しています。
理由としては、直近のCPI（消費者物価指数）や
PPI（生産者物価指数）を見ると
おおむね下落していますので、
一般消費者が購入する商品やサービスの価格、
企業間で取引される素材や部品などの価格は、
下落傾向にあることが分かります。
したがって、インフレが多少落ち着いてきたため、
ドルは売られていくのではないかと予想します。
ユーロについて 売り？or買い？
答え：売り
解説：先日、欧州中央銀行は、
金融危機の懸念があるにも関わらず、
利上げを行いました。
ただ、それは既に相場に反映されていますので、
今後利益を狙っていくために、
米司法省がロシアへの制裁を巡って
クレディ・スイスとUBSを調査していることや、
フランスでの大規模なデモ等による
経済停止等に焦点を当てると、
ユーロは売られやすい状況が続いていくと考えます。
ポンドについて 売り？or買い？
答え：3月31日のGDP改定値の数字に注目！
解説：単純に考えて、直近の景気低迷の影響により、
ポンド売りになると予想されがちですが、
CPIを見ると、食料品価格等で
高い数字が出てきていますので、
中央銀行がこのインフレを抑えるため、
利上げを行い、
ポンド買いが入る可能性も考えられます。
どちらに揺れ動くかについては、
今週3月31日のGDP（国内総生産）改定値を見て
判断するのが好ましいでしょう。
豪ドルについて 売り？or買い？
答え：売り
解説：豪ドルに関しては、カナダ同様
利上げ停止がほのめかされているので、
引き続き売られやすい状況が続くでしょう。
しかし、28日の小売売上高の数字によっては、
買われる可能性もありますので、
注意して見ていくことをおすすめします。
NZドルについて 売り？or買い？
答え：トレードは一旦見送り
解説：NZドルに関しては、
景気後退入りの懸念が広がっていますので、
中銀の利上げペース減速の見方も浮上したことにより、
NZドルを積極的に買うことは難しいと
考えられます。
ということで各通貨見てきましたが、
引き続き、金融危機の不安により、
相場が形成されていくことが予想されます。
またアメリカ国内の金融不安でも、
それが日本に飛び火することはよくあることで、
日本株にも影響、そして円買いに繋がる可能性もありますので、
アメリカ国内のニュースも引き続き、注目が必要です。
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