豪ドル系相場の再転換!さらに今週は2つのイベントに要注意
こんにちは、藤田昌宏です。
11月中旬になると、毎年ある話題に注目が集まりますね。
それは、アメリカの年末商戦です。
アメリカでは年末商戦の売り上げが、1年のうちの売り上げの30%も占めるとも言われています。
そして、その前に起こるのが、11月26日前後から始まるブラックフライデー。
この売り上げ次第で景気にも影響が出て、その後の為替相場の変動にもつながっていくので、しっかりと押さえておきましょう。
2021年11月の騰落率
まずは本日も、恒例の2021年11月の為替市場の月初来の騰落率(とうらくりつ)を見ていきますね。
※騰落率とは、ある期間の価格がどれだけ変化したかを表すもの。
2021年11月1日から現時点での各通貨の強弱を見ていくと、日本円が強く、豪ドルが最も弱くなっています。
左から強い順に並べると、
『 日本円 > 米ドル > スイス > ポンド > ユーロ > 豪ドル 』
といった順番ですね。
また、これを対ドルの数値にして見ていくと、11月については、
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1位 日本円 +0.06
2位 米ドル +0.00
3位 スイス -1.23
4位 ポンド -1.61
5位 ユーロ -2.10
6位 豪ドル -3.54
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上記のデータになります。
ちなみに、世界中の投資家は米ドルを中心に見ているため、対ドルで記載しています。
この騰落率のデータからも分かる通り、豪ドルが最も弱いということです。
また、通貨ペアに直すと、豪ドル/下落(豪ドル安)、豪ドル/米ドル下落(豪ドル安)ということが判断できますね。
※参考までに、前月10月は下記になります。
前月との比較の際にご参考ください。
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1位 豪ドル +3.92
2位 スイス +1.62
3位 ポンド +1.60
4位 米ドル 0.00
5位 ユーロ -0.28
6位 日本円 -2.44
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データから読み取る注目の通貨
10月と11月の騰落率データからわかることは、豪ドルの大きな変動です。
10月は最も強かったのですが、11月に入ると一変し、最も弱くなっています。
この辺りの理由に関しては、前回の記事で言及したので気になる方はそちらご覧ください。
豪ドル系相場が急転換!?いま狙うべき通貨ペアとは
前回に引き続き、豪ドルについてはトレンドが無い状態と考えて良いでしょう。
▼豪ドル月別分析
ここでデータ(騰落率)から、どの通貨ペアでトレードすることが最適なのか、読み取っていきたいと思います。
10月、11月において、ユーロが継続的にマイナスの数値を推移していたことから、ユーロ安にトレンドが発生していることがわかります。
ここから導き出される最適な通貨ペアは、ユーロ安を見込むのであれば、ユーロ/ドル(下落)ですね。
また豪ドルは売買が拮抗しており、テクニカル的な流れが出れば、大きなトレンドにも期待できるでしょう。
もしも、通貨の選択に迷ったときは、参考にしてくださいね。
騰落率を活用したトレード戦略
続いて、11月に実践したトレードについて解説していきます。
下図は、ユーロドルのチャートです。
▼ユーロドルのトレード結果(2021年11月22日(月))
※表示している通貨ペアはユーロドルであり、見やすいように15分足に設定しています。
この通貨ペア選定の根拠の一つとして、騰落率を用いています。
騰落率の法則性を理解すれば、シンプルに通貨ペアを選定することもできるでしょう。
エントリーには、トレンド発生時のみサインが自動で発生する仕組みとなっています。
上図のエントリーサインが発生した赤色の枠でエントリー、そして水色の枠で決済し、合計40pipsの利益獲得となっています。
今後の戦略としてはユーロ安、そして豪ドルのブレイクの値動きに注目し、エントリーチャンスを狙っていくことです。
また、今週の注意点として、
◆25日(木)はアメリカ感謝祭で金融市場は休場
◆26日(金)はブラックフライデーで短縮取引
となっています。
そのため、週末の値動きが弱くなる傾向にあるので、念頭に入れておきましょう。
次回も、プロが注目しているポイントからヘッジファンドがこっそり使う手口、そして実際のトレードを共有させていただきます。
ぜひ、楽しみにお待ちくださいね。
最後にあなたへのメッセージ
これからFXで利益を上げていきたいと考えているのであれば、ぜひ今回の記事に限らず、継続してFXの学習を行ってもらいたいと思います。
投資は日々学び、情報収集し、経験を積んでいくことが大事だからです。
このような考え方は、私個人の独りよがりなものではなく、多くのトレーダーが押さえておくべき現実だと思います。
現にクロスリテイリングさんでも「継続学習」の必要性について強くお伝えしており、経験値を上げることが成功者の第一歩なのです。
私自身、そのようなクロスリテイリングさんの考え方に共感したために、こちらで投資家の本質についてお伝えさせてもらっています。
ぜひ今回の記事をきっかけにして、単なるスキルや知識の習得だけでなく、重要な現場目線についても感じ取ってもらえたら幸いです。