ジャクソンホール会議後のトレード戦略!いま注目すべき3通貨ペアとは
こんにちは、藤田昌宏です。
8月はアフガンの地政学リスクと表面化しましたが、その後はビッグイベント「ジャクソンホール会議」を消化し、市場の新しい動きに注目が集まっています。
投資のプロも注目するシンポジウムが、相場にどんな影響を与えるのか?
そして、その後の動きを予測し、利益を狙うための戦略について、説明していきますね。
先ずは、2021年8月の為替市場の月初来の騰落率(とうらくりつ)を見ていきましょう。
2021年の8月1日から現時点での各通貨の強弱を見ていくと、ドルと円が最も強くポンド、スイスが最も弱くなっています。
左から強い順に並べると、
『ドル > 円 > ユーロ > 豪ドル > ポンド > スイス』
といった順番ですね。
さらに、これを対ドルの数値にして深く見ていくと、
1位 ドル0.00%
2位 日本円-0.18%
3位 ユーロ-0.57%
4位 豪ドル-0.61%
5位 ポンド-1.05%
6位 スイス-1.11%
上記のデータになります。
対ドルで記載している理由は、世界中の投資家はドルを中心に見ているためです。
そして、騰落率(とうらくりつ)は、「通貨の強弱、強さの順番」を測ることもできるので、覚えておきましょう。
今回の数値から、分かることは”スイスが独歩安(どっぽやす)”となっていることですね。
通貨ペアに直すと、ドル/スイス(上昇)やポンド/ドル(下落)が目立っており、トレンドが発生していることがわかります。
※独歩安とは、為替相場で単独の通貨のレートだけが下がることを指します。
プロが注目するジャクソンホール会議後の影響とは?
そもそも、なぜ、毎年ジャクソンホール会議がプロから注目されているか?
シンプルに説明すると、アメリカの金融トップから、金融緩和関連(QE)の方向性が、通常の講演よりも強く示唆されやすいからです。
そういった理由に加え、複数の投機筋の仕掛けが入りやすく、テクニカル的な値動きも相まって、ジャクソンホール会議は注目されます。
上記のチャートは、上から『ユーロ/ドル』『ポンド/ドル』『豪ドル/ドル』の通貨ペアとなっています。
例えば、2020年のジャクソンホール会議の影響で、各通貨の相場が上下に拡大した後に「翌日以降の相場にトレンドが発生」しているのがわかります。
このことから、プロの視点では、翌日以降の仕掛けでトレンドが発生しやすく、逆張りは敬遠される、といった動きを想定した戦略を練るのが最適解になるでしょう。
ということで、この情報から、実際にどういったトレードをしたのか見ていきましょう。
上記のチャートをご覧ください。
表示している通貨ペアはドル/スイスになります。また、見やすいように15分足に設定しています。
通貨ペア選定の根拠の1つは、冒頭の通貨騰落率から最も流れが出ていることと、ジャクソンホール会議後の法則性を基に、トレンドフォローしていることです。
画像のなかの黄色い四角い枠は、ジャクソンホールでの相場変動、そして、水色の枠は、一般では浸透していない特別なレンジです。
この局面では、独自のテクニックを使い、買いエントリーで合計25pipsの利益を獲得しています。
今後の戦略として、8月の通貨の騰落率から、ジャクソンホール会議後の短期トレンドの継続に目を向けつつ、さらに、スイス安にも注目していきます。
そして、プロ視点で注目している通貨ペアは、ドル/スイス、ポンド/スイスの上昇や、ユーロ/ポンドの下落(ポンド高)といったものになります。
ぜひ参考にしてくださいね。
それでは次回も、プロが注目しているポイントからヘッジファンドの手口、そして実際のトレードを共有させていただきます。
最後にあなたへのメッセージ
これからFXで利益を上げていきたいと考えているのであれば、ぜひ今回の記事に限らず、継続してFXの学習を行ってもらいたいと思います。
投資は日々学び、情報収集し、経験を積んでいくことが大事だからです。
このような考え方は、私個人の独りよがりなものではなく、多くのトレーダーが押さえておくべき現実だと思います。
現にクロスリテイリングさんでも「継続学習」の必要性について強くお伝えしており、経験値を上げることが成功者の第一歩なのです。
私自身、そのようなクロスリテイリングさんの考え方に共感したために、こちらで投資家の本質についてお伝えさせてもらっています。
ぜひ今回の記事をきっかけにして、単なるスキルや知識の習得だけでなく、重要な現場目線についても感じ取ってもらえたら幸いです。