仮想通貨がお金の常識を変える!?新しい通貨のカタチ

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今、世界では、Amazon、Facebookといったメジャーカンパニーの間で、次々と「仮想通貨(暗号資産)」を導入する動きが進行していることを、あなたはご存知ですか?

特にFacebookは独自の仮想通貨「ディエム(旧リブラ)」を2021年中に発行開始する予定で、その動きに様々な企業が同調し始めています。

そんな話を聞いたところで、ほとんどの人が「いや~私は、仮想通貨なんて持ってないから関係ないな~」なんて思ってしまうでしょうか?

ですが、それは大きな間違いです!

このメジャーカンパニーの動きは、決して他人事ではありません。

なぜなら、これは「新たな世界の通貨」を決める通貨戦争の始まりであり、あなたがこれから買い物をする際に使うお金の形が変わるかもしれないからです。

さらに日常への影響だけでなく、この「通貨戦争」の結果によっては、あなたが保有する資産そのものにも大打撃を与えるかもしれません。

つまり、今すでに投資を行っている全トレーダー、全て投資家にとって、注目すべき事態が起き始めています。

そこで今回は、世界中の企業が取り組んでいる仮想通貨の全貌をお伝えするとともに、仮想通貨によって世界はどう変わってくるのか、トレーダーや投資家はどんなことに備えるべきなのか、お伝えしていきます。

今、仮想通貨を保有していない方も、無視することのできない現状を、どうぞ見逃さないでくださいね。

Amazonが仮想通貨を導入したい理由

まず注目すべきは、世界的メジャーカンパニーである「Amazon」の動向について。
Amazonでは現在、間接的ではありますが仮想通貨を使った決済ができるようになっています。

一部の国でのやりとりなので、まだまだ世界的に普及しているわけではありませんが、Amazonがこのように仮想通貨を取り入れるメリットとは何なのでしょうか?

それはAmazonのシェアをさらに広めていくため。

世界には経済活動に参加できない人、というのが数多くいます。
彼らは、移民であったり貧しいことが理由で銀行口座を作れない人たちで、銀行口座を持たない人、という意味で「アンバンクト」と呼ばれています。

このアンバンクトは、中国で2億2400万人、インドで1億9100万人、パキスタンで9900万人、ナイジェリアで6270万人、さらにその他の国もあわせて17億人以上もいるとされています(※2017年情報)。

要するに世界でのシェアをさらに広げるためには、この経済活動に参加できていないアンバンクトを取り込むことは必須なのです。

しかし、銀行口座をもたない人たちに、どのようにしてAmazonを利用してもらえればいいのでしょうか?

その答えが、ここまでお伝えしている「仮想通貨」なのです。

仮想通貨の強みは、銀行口座を持っていなくても、本人確認さえできれば口座を作ることが可能な点です。

一般的に銀行口座がなければ「振り込みができない」「カードが作れないからネットショッピングができない」という状況になってしまい、経済活動に参加できなくなると言われており、当然Amazonでのショッピングもできないわけです。

そのため、17億人のアンバンクトのシェアを、これまでAmazonは取り込めませんでした。

ここに、新たな切り口として仮想通貨での決済もできるようにすることで、Amazonは17億人のアンバンクトを取り込み、シェアを拡大できるようになるわけです。

Facebookが発行する仮想通貨「ディエム」

アンバンクトのシェアを狙っているのは、Amazonだけではありません。

世界的に有名なSNS「Facebook」もこのアンバンクトのシェアを獲得するために、独自の仮想通貨の発行を目指しています。

その名も「ディエム(旧リブラ)」。

ディエムはこれまでの仮想通貨とは、まったく性質の違う仮想通貨を目指しています。

その特徴というのが「通貨の価値の安定性」。

例えば、円で言えば「1万円は1万円の価値」というのは、明日になっても、1年後であっても変わりませんよね? だからこそお金としての価値があるわけです。

しかしビットコインなどの仮想通貨の場合、常に取引がされているので、価格の変動が絶えず起きています。

例えば、今日は「1ビットコイン=100万円」でも、明日は「1ビットコイン=10万円」になっているかもしれない。これだと、投資としての利用価値があっても、普段利用するお金としては不安定で、使い勝手が悪いですよね。

そこで、このディエムという仮想通貨の登場です。

Facebookを含む複数の企業と、複数の法定通貨によって、ディエムはその価値が担保されるため、価格変動は最小限に押さえられ、暴落などの危険もなく、通貨としてかなり利用しやすくなっています。

もしもこのディエムという仮想通貨が主流になってくれば、これまで経済活動に参加できていなかったアンバンクトの17億人はもちろん、さらにFacebookの利用者27億人も視野に入れて、一気に世界中で利用される通貨になる可能性があります。

ただし、実はこの仮想通貨、2019年に発表されたのですが、いまだに実現はしていません。

一見メリットしかないようなこの仮想通貨が、なぜ今も実現していないのか?

それは各国の政府や中央銀行が「待った」をかけているためです。

なぜ「待った」をかけるのかというと、このディエムによって、世界の金融システムが崩壊してしまうのではないか、という懸念があったからなんですね。

仮想通貨に本気をだしてきた中国

通貨の発行量というのは、日本であれば日銀で制限しています。

例えば「今は景気が悪いから通貨をもっと供給しよう」とか「景気が良くてインフレになりそうだから通貨の発行量を抑えよう」といった具合に、金融政策をとって景気を調整しようとします。

そのおかげで今の日本円というのは、価値が変わらずに、ずっと使えているわけです。

しかし、仮想通貨が世界中で使われメジャー通貨に取って代わり、日本でもみんなが利用し始めてしまうと、こういった金融政策がまったく機能しなくなってしまいます。
すると、今利用している現金の価値が、一定に保てなくなってしまう可能性が出てきてしまうのです。

そうなってしまえば世界の金融システムは崩壊してしまうので、各国の政府や銀行は揃って、このディエムに反対したわけです。

その結果、ディエム計画は2021年にいたるまで、まったく進展がありませんでした。

しかし今、改めてこのディエムに大きな動きが現れ始めています。

その火付け役となったのが、中国の「デジタル人民元」の出現です。

中国は、国の主導で仮想通貨の普及にとても力を入れていて、「デジタル人民元」を2022年2月、北京オリンピックの開催年を目標に、中国全土に広め、最終的には世界への普及を目指しています。

そうなると、世界にはどのような影響が起きるのでしょうか?

なんと、世界の基軸通貨が「ドル」から「デジタル人民元」に変わるかもしれないのです。

現在の基軸通貨は「ドル」ですが、これは世界でもっとも使われている通貨がドルだからです。円やユーロが使えなくてもドルであれば使える、だから円やユーロをドルに交換して使う、それが今の世界の経済事情です。

ここに、もしもデジタル人民元という仮想通貨が世界に普及してくると、わざわざドルに交換するという作業が必要なくなり、デジタル人民元をそのまま利用できるようになります。

これはデジタル人民元に限らず、仮想通貨の特徴でもありますね。
要するに仮想通貨の価値は独自のものなので、円やユーロ、ドルといった各国の通貨の価値に左右される必要はなくなるのです。

例えばいままでは「リンゴが1.7ドルだから日本円では~」といった具合に、日本円にした時の金額というのをわざわざ考える必要がありました。

ですが仮想通貨なら「リンゴが1デジタル人民元なら1デジタル人民元だけを払えば良い」というわけです。わざわざ円に変換して考えなくても良い、というわけです。

ディエムの実現が難しくなったタイミングでこのデジタル人民元が出現したことにより、このまま行けば、世界の基軸通貨はデジタル人民元になるだろう、とも言われています。

しかし、そんなことは米国や他国が許すわけもありません。
このまま中国のデジタル人民元に支配されるわけにはいかない……と考えた結果、ディエム発行の計画が再度浮上してきたのです。

この計画は、現在急ピッチで進行していて、2021年内には発行を開始すると言われています。

果たしてデジタル人民元とディエム、この2つの仮想通貨は、世界で広まるのでしようか?
そして、いま私たちが使っている現金はどのようになってしまうのか?

これであなたも無関係ではない、ということが分かっていただけたのではないでしょうか。

仮想通貨が世界を制した時、投資家はどうすればいいのか?

もしも仮想通貨が世界でもっとも利用される通貨となった時、投資家にはいったいどのような変化が訪れるのでしょうか?

まず第一に、現在利用されている法定通貨の価値が一気に下がる可能があるため、持つことそのものがリスクとなります。
つまり、日本円で貯金をしている人や、外貨預金などを行っている人は、それだけで危険にさらされるということ。

そもそも通貨の交換で投資を行うFXの存在意義もなくなってしまうかもしれないのです。
そうなった場合は、現物資産(金・銀・プラチナ・不動産)の需要がさらに高まって、より価値のある資産になるかもしれません。

そして、もうひとつの可能性は、仮想通貨の中で新たな投資が生まれることです。

今までは、投資の中に「FX・株・不動産・仮想通貨」というものがありました。

しかし、その枠組み自体が大きく変わり、仮想通貨の中で仮想通貨の交換を行うのが主流の投資になるかもしれない、ということ。

新たに生まれる通貨制度があれば、それに合わせた新たな投資が生まれるのは決して不思議なことではありません。

投資家は、この仮想通貨の動向を常に意識していなければ、成功するためのビッグチャンスを逃してしまう可能性があるわけですね。
それどころか、ぼんやり法定通貨で貯金や投資を行っているうちに、その通貨そのものの価値を失い、何もしていないのに資産が目減りしていく。そんな未来が、もうすぐそこまできているかもしれないのです。

投資そのものの在り方が変わるかもしれない「仮想通貨」の動向は、常にチェックしておくべきでしょう。

仮想通貨を制するものは世界を制する

新しい仮想通貨をめぐる国や企業のお話をしてきましたが、日本でもこの動きは存在します。
しかし、既存の金融システムが崩壊してしまう恐れから反対意見が多く、なかなか思うように進んではいません。

いったいどの企業か、あるいは国が、仮想通貨を世界に広めることができるのか?

その目標達成は、すなわち世界の基軸通貨を支配するという意味であり、実質、世界のリーダーの座を勝ち取る、ということになります。

同時に、法定通貨の終わりが始まるかもしれません。
これから十数年後には、その結果が出ていることでしょう。

あなたもこの仮想通貨の波に乗り遅れないように注目してください。