FXの確定申告でできる節税裏技テクニック!

投資で生きるマガジン確定申告, 税金

みなさん「確定申告」のシーズンがやってきましたね。

特に昨年はコロナの影響で収入源を失い、FXに投資を始めた方も少なくないはずです。

つまり、そんな人たちにとって今年は初めて「FXの確定申告」のタイミング。
当然、知らないことのほうが多いわけですから、自力で調べなければなりません。

ということで、今回の投資で生きるでは、そんな「FXの確定申告」についてご紹介していきたいと思います。

国に提出する申告書類というのはどうしても難しいイメージがありますし、ただ説明を聞いただけでは、税金の重さではなく、まぶたの重さに苦しめられます。

そこで今回は特別企画!

「知らないと損する!?FXの確定申告クイズ」と題し、クイズ形式でご紹介していきます!

ここで出題される問題を全て乗り越えた時、あなたは自然とFXで必要な確定申告の知識がしっかりと身についているはず。

それでは、前置きはこの程度にして、早速始めていきましょう!

【レベル:低】確定申告って絶対にしないといけないの?

そもそも「確定申告ってなんなの?」という方もいると思うので、簡単に説明します。

確定申告とは「所得税を納めるための手続き」のことです。

会社員であれば、会社側で源泉徴収と年末調整を行い従業員全員分の所得税の申告・納税をしてくれるので、確定申告は基本、必要ありません。

それに対して、個人事業主のように給与ではない収入を得ている方は、確定申告が必要です。

さて、ここで重要なのが「FXなどの投資をしている人の場合はどうなの?」という点です。

ここで早速第1問!
まずは簡単に2択の問題にチャレンジしてみましょう。

Q1.FXで利益が出た人は「必ず」確定申告をする必要があるのか?

さあ答えは決まりました?

では、答えが決まった方は、答え合わせをしましょう。
正解は、

・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

【答え】B:必要ない。


FXで利益が出ても「必ず確定申告をしなければならない」というわけではありません。

実は「FXで手にした金額に応じて」確定申告をする必要がある人と、そうでない人に分かれるんです。

それではここで第2問!
続いては、4択クイズです。

Q2.会社員で給与所得のある場合、FXで年間いくらの利益を出したら確定申告をしなくちゃいけないのでしょうか?

その金額をこの4択からお選びください!

さあ答えは決まりました?
正解は、

・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

【答え】B:20万円


会社員で給与所得のある場合「FXで20万円以上の利益が出たら」必ず確定申告をしなければなりません。

ただし、フリーターの方などの場合は条件が変ってくるので、以下をご参照ください。

【注意ポイント】

また、FX以外の理由で確定申告する場合は、FXでの利益額が20万円より少なくても必ず申告が必要になるので、ご注意ください。
※例.医療費控除、住宅ローン控除等、FX以外で申告する場合は、20万円未満の利益でも必ず申告が必要です。詳細を確認したい方は国税庁のページにて確認できます。

 

【レベル:中】知らないと損する確定申告の〇〇について

確定申告は冒頭でもお伝えしましたが「所得税を納めるための手続き」です。
つまり申告する金額によって、あなたが納税しなければならない金額が決まるわけです。

となると誰もが「少しでも節税したい」と思いますよね?

国もそこまで鬼ではありません。もちろん節税をするための措置はあります。

先ほどの問題で、一部の特殊なパターンを除いて、基本的にはFXで20万円以上の利益が出たら申告が必要、というお話をさせていただきました。実はその20万円という金額を出すための計算式の中に、節税のヒントが隠されています。

その計算式がこちら。

利益 + 金利差益(スワップ)- 〇〇 = +20万円以上の場合申告

このように「利益」と「スワップ」を足して、そこから「〇〇」を引いて20万円になってしまうと申告が必要になります。

この隠された「〇〇」で引ける金額が多ければ多いほど、節税ができるということなんです。

ということで、ここで問題。

Q3.計算式にある「〇〇」の部分はなんでしょう?

節税対策をする上では知っていないといけない「〇〇」。

その正体は、

・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

【答え】C:経費


「経費」という言葉はあなたも聞いたことがありますよね。
FXの確定申告で言う経費というのは「FXの取引に関わった費用」を指します。

ですが、具体的にどういったものが経費になるのでしょうか?

以下に具体的な内容を紹介しますね。

▼FXの確定申告で経費にできるもの

・インターネット代(プロバイダー料金)
・書籍代、新聞代、資料代(一般の新聞はNG。為替に関連する情報が載っている新聞)
・プリンターなどの事務用品費(100,000円未満の物品の取得費)
・セミナー参加費用や交通費、宿泊費
・取引手数料
・FXのソフト(EA:自動売買プログラム)・VPS(レンタルサーバー)
・PC購入費用

 

FXに関わっているものであれば、色々な費用が経費として計上ができます。

例えば「書籍代、新聞代、資料代」や「セミナー参加費用や交通費、宿泊費」などは、FXの勉強代として経費にできますし、セミナーなどで地方に行かれる際の交通費と宿泊費も経費として認められる場合が多いです。

上記で挙げた例のほとんどは全額が経費として認められるのですが、中には、全額は経費として認められないものもあります。
上記の場合だと「インターネット代(プロバイダー料金)」「PC購入費用」です。

この2つが「完全にFX専用で使用されている」といった場合は、全額が経費になる可能性もあるのですが、基本的に「インターネット」も「PC」も、FX以外のプライベートな用途で使ったりしますよね?

そういった場合は、全額ではなく「FXに何%の割合で利用されているか」という観点から、総額に対して何割かがFXの経費として認められます。

簡単に言えば、PCの使用率が「プライベート70%」「FX30%」といった具合であれば、FXで使用されている30%分が経費として認められることになります。
※あくまでも理屈では、です。

もしも10万円で購入したPCであれば、3万円が経費になる、という感じですね。

それではここで経費についてのクイズの出題です!

Q.4実は先ほど挙げた例以外にもFXの経費として認められるものがありますが、それは以下の4つの内どれでしょう?

さあここからはちょっと難しい問題になってきますが、いかがですか?

それでは正解発表です!

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・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

【答え】B:家賃


実は、家賃は経費として認められる可能性があります。

条件としては、あなたの家の中に「FX専用のトレード部屋」というものがあって、その部屋が家全体の何割にあたるかで、その割合に応じた家賃が経費として認められる場合があるんです。

もっと具体的に説明しましょう。

例えばあなたの家が100平米の家だったとして、その内20平米がトレード専用ルームだったとします。

このような場合は、FX専用ルームは家全体の20%にあたるので、その分の家賃20%分は、FXの経費にできる可能性があります。

つまり、月の家賃が10万円であれば、その20%分の2万円が経費になるわけです。

実際にFXで使用されている割合で経費にできる金額が決まるというのは、先ほどご紹介したPCの購入費用とも似ていますよね。

ただし、家賃を経費として認めさせるためには「本当にFX以外ではその部屋を使用していない」という根拠も必要なので、その点だけご注意ください。
※FX専用ルームを寝室と兼用にしていないなど。

【注意ポイント】
PC購入費や家賃に関わらず、ここまでに挙げたものが、場合によって経費として認められない場合もあります。ご自身の状況とあわせて、本当に経費として区分できるかどうかは、必ず専門家である税理士や税務署などで確認するようにしましょう。

 

【レベル:高】確定申告の税率

ここまでの内容を読んでくださった方はもうFXの確定申告についてかなり詳しくなってきたことでしょう。

ということで、ここではもう少し難しいクイズを出題します。
それは「FXの税率」についてです。

実は税率というものには大きく分けて2種類のものがあります。
それが「総合課税」と「申告分離課税」です。

★総合課税とは

稼げば稼ぐほど税率がどんどん上がっていく仕組み。そのため、高額な給与を受け取っている方は、それに応じて納税額も高くなってしまいます。
逆に、あまり稼げなかったという年は税率が低くなります。

 

★申告分離課税とは

一律「20.315%」となっていて変動することはありません。つまり、どれだけ大きく稼いだとしても、総合課税とは違って20%の税率だけで済むことになります。

 
それではここでクイズです。

Q5.FXではどの税率が適用されているのでしょうか?

これは結構難しいですが、確定申告をする上では必ず知っておいたほうが良いです。

それでは答え合わせです!

・・・・・・・
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【答え】B:申告分離課税


FXは「申告分離課税」にあたります。

FXでどれだけ大きく稼いだとしても20%の税率で大丈夫なので、大きく利益を狙っている人にとってはお得な税率ともいえます。

また、100万円の利益が出た場合の税金は、100万円×20%=20万円(ここでは簡略化のため、0.315%は除く)といった具合に、計算式もシンプルなので、手元に残る利益も容易にわかります。

【注意ポイント】

ただし海外のFX業者をご利用の場合は「総合課税」が適用されるのでご注意ください。「申告分離課税」とは、あくまでも金融庁に登録されている証券会社に適用されるものであり、海外の無登録の業者は適用外なのです。

 

【レベル:鬼MAX】最終問題!最強の節税裏技テクニック

さあ、遂に最後のクイズです。

よくぞここまで辿り着きました。

すでにFXにおける確定申告で重要なポイントはここまでに網羅してきたので、ここまででも問題はないのですが、最後に、これだけは知っておいてほしい「確定申告の裏技」というものをお伝えしたいと思います。

第1問の時にもお伝えした通り、FXの確定申告では、申告が必要な人とそうでない人、というのがいるとご紹介しました。

そして、その区別の基準が「20万円を超える利益が出せているかどうか」というお話もしました。

ただし、実はそれ以外の理由でも「ある条件」で、利益が20万円を超えていなくても、確定申告をすることで、後々、節税対策として機能するパターンがあるんです。

Q6.そんな後々お得になるかもしれない「ある条件」とはなんでしょうか?

以下の4つからお選びください!

これはかなり難易度の高いクイズです。

正直、実際に確定申告を行っている人でも知らない人が多いかもしれない内容なので、もしもこの答えが当てられたという人は、安心してFXの確定申告ができるようになっているはずです!

それでは最終問題の答え合わせです!

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・・・・
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【答え】A:損益がマイナスで終わってしまった年


実は、利益が出ずにマイナスで終わってしまった年も、確定申告をしておくと良い場合があります。

なぜかというと、実はFXの損失分というのは、3年間まで繰り越すことができる「損失の繰越控除」というのが適用されるからです。

「損失の繰越控除」の特徴は、その年で出た損失分を3年先の申告金額と相殺させていくことができる控除です。

例えば、ある年で100万円のマイナスを出してしまいました。

なので、この年は「-100万円」を「損失の繰越控除」として申告します。

そして、その翌年で、+50万の利益になりました。

本来であれば+50万円の20%分にあたる10万円を納税しないといけないのですが、前年に「損失の繰越控除」で申告した「-100万円」があるので、それと相殺することが可能になります。

つまり、

50万円(その年の利益) - 100万円(前年の損失) = -50万円

となるので、残額は「-50万円」となります。

ということは、その年はマイナスとなるので、本来であれば利益の+50万円に対する10万円の課税がなくなるので「10万円→0円」となり、つまり10万円も節約できたことになります。

このように通常であれば、課税対象となる年でも3年以内のマイナス分がしっかり申告してあれば、課税対象にならずに済む場合があるのです。

まとめ 確定申告を正しく理解して、上手に節税していこう

本日は緊急企画としてクイズ形式で確定申告についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

これまで確定申告をしたことがあるという人でも、知らなかった内容があったのではないでしょうか。

特に節税対策をしたいという人には、今回ご紹介した「経費の仕組み」というのを理解しておくと、今までよりも納税額を減らせる可能性があるので、今回の記事で再度確認していただきたいです。

そして最後にご紹介した「損失の繰越控除」も上手く使いこなせば、場合によってはかなりの金額を節税できるかもしれませんので、これもぜひ覚えておいてください。

また、例年では確定申告の提出期限は「2月16日~3月15日」となっていましたが、今年の確定申告は緊急事態宣言の影響を受け、例年よりも1カ月長い「~4月15日」に延長されることが決まりました。

これは2021年の特例なので、来年の確定申告の時に「4月15日までだと思っていた!」とならないようにご注意くださいね。

それでは、本日は「FXの確定申告」についてクイズ形式でご紹介させていただきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。