ゴールド(金)大暴落であの通貨に影響?今注目の相場を公開

こんにちは、藤田昌宏です。

東京オリンピックが終わったのも束の間、相場市場では、さまざまな変化が起こっています。

今回は、その変化に対し、プロが注目するポイントを、いつもより広い視野で振り返っていきたいと思います。

さて、まずは、2021年8月の為替市場の月初来の騰落率を見ていきましょう。

2021年の8月1日から現時点での各通貨の強弱を見ていくと、円が最も強くユーロが最も弱くなっています。

左から強い順に並べると、『円>ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ』といった順番ですね。

さらに、これを対ドルの数値にして深く見ていくと、

  • 1位日本円0.42%
  • 2位ドル0.00%
  • 3位豪ドル-0.08%
  • 4位ポンド-0.38%
  • 5位ユーロ-0.82%

上記のデータになります。これは、対ドルの数値となるので基準であるドルを入れています。
また、騰落率は「通貨の強弱、強さの順番」を測ることもできるので、覚えておきましょう。

このデータからは、ユーロが独歩安となっていることがわかります。そして、通貨ペアに直してみていくと、ユーロ/円やユーロ/ドルの下落が目立っており、トレンドが発生していることがわかります。

※独歩安とは、為替相場で単独の通貨のレートだけが下がることを指します。

次に、機関投資家が、なぜユーロ売りに動いているのか、その思考を探っていくと”コモディティの代表であるゴールドがポイント”になってきます。

相場チャート

上図のチャートを見ると、このときの市場がオリンピック後の2021年8月9日にフラッシュクラッシュが発生しています。

※フラッシュクラッシュとは、前触れもなく、突然、相場が暴落することを指します。

そういった変動要因は、「ゴールド下落→ドル高→ユーロ下落」といった流れです。

これらを踏まえ、今後の予想としてはゴールド市場は不安定な状況に置かれており、その影響が他市場に波及することが想定されます。

ということで、これらの情報から、実際に、どういったトレードをしたのか見ていきましょう。

相場チャート

上図で、表示している通貨ペアはユーロ/ドルになります。また、見やすいように15分足に設定しています。

ここで、通貨ペアを選ぶ理由は、ゴールドのフラッシュクラッシュが発生し、ドル高に波及すると予測していたからです。

表示している赤い矢印は、詳細は省かせていただきますが、ある重要な価格をトレンド判断に用いて、データに基づいて、自動で発生する仕組みとなっています。

この局面での売りエントリーで、合計20pipsの利益を獲得しています。

今後の戦略としては、8月の通貨の騰落率から考えると円高、ドル高には注目していきたいところです。また、ユーロ安にも目を向けたいところですね。

そして、プロ視点で注目している通貨ペアは、ユーロ/円、ユーロ/ドルの下落や、ユーロ/ポンドの下落(ポンド高)といったところに妙味があるでしょう。

次回も、プロが注目しているポイントからヘッジファンドの手口、そして実際のトレードを共有させていただきます。